タイで初めて開催された日本式水泳指導者研修
2024年12月11日・12日、株式会社エスアンドエフはタイのTASSANA社と共に、日本式水泳指導者育成研修を実施しました。この取り組みは、JETROの支援も受けて、タイ国内での水泳技術向上と溺水防止を目的としています。これまでにない新しい視点を取り入れた研修が、タイの水泳教育に新たな息吹を吹き込むことを期待されました。
日本式スイミングのニーズ
特に注目されるのは、タイでは15歳未満の子供における溺水事故が主要な死亡原因の一つであることです。多数の学校がプールを持っていないことで、水泳教育が十分に受けられない現状があります。TASSANA社はその問題を解決すべく、地域貢献を目指したスポーツ施設の設立に取り組んでいました。
今回の研修では、世界的に評価されている「日本式スイミング指導法」を導入しました。座学と実技を通じて研修を行ったことで、上質な水泳教育がタイ国内で実現する可能性を広げています。
研修内容と参加者の反応
今回の研修内容には、水泳指導の基礎知識や特に重要なクロールの指導法が含まれています。また、水に対する恐怖心を抱える子供たちへの対応法や、モチベーションを高めるための褒め方など、日本式指導法の強みをしっかりと伝えました。さらに、なぜその練習を行うのかという論理的な説明が、指導者たちに本質的な理解を促しました。
研修を受けたタイのコーチたちは「この指導法はこれまでにない視点を提供してくれる」「理論と実践が組み合わさった素晴らしい内容」と高く評価し、今後もこのような研修を続けてほしいとの意見が多く寄せられました。
地域貢献と安全性向上
TASSANA社の運営するスポーツ施設は、プールやジム、集会ホールを備えており、地域の人々が自由にスポーツを楽しむことができる環境を提供しています。オーナーは「水泳コーチのスキルを向上させることで、地域の子供たちの生命を守り、水泳の楽しさを広める第一歩になる」と語っています。水泳教育が子供たちの安全を助けるだけでなく、地域全体を活性化する大切な要素であると考えられています。
日本式スイミングの未来
株式会社エスアンドエフは、海外ではベトナムに続く新たな展開としてタイでのこの研修を位置づけています。論理的で段階を経たアプローチが評価される日本式指導法は、特に水泳指導者が不足している国々においてその手法が高く評価されています。エスアンドエフの研修担当者は、「今回の取り組みを契機に、より多くの地域に日本式スイミングの魅力を感じてもらいたい」と語ります。
これからの挑戦
エスアンドエフは、水泳技術の伝達だけでなく、安全で楽しめる水辺文化の普及、地域の健康促進、子どもたちの未来を守る取り組みへと進化を遂げることを目指します。新しい水泳教育モデルを世界に広めるための挑戦が始まりました。今後の活動に注目が集まります。
会社情報
商号: 株式会社エスアンドエフ
所在地: 神奈川県川崎市宮前区鷺沼1-11-17 STR73ビル4F
代表者: 代表取締役社長 小倉 謙
設立年: 1972年
事業内容: スイミングクラブおよびフィットネス事業を展開中。
公式サイト:
http://www.saginuma.co.jp/
Facebook:
Fuji Swimming Club