ZOZOTOWNが「ゆっくり配送」を本格導入し、持続可能な社会へ向けた取り組みを強化

株式会社ZOZOが運営するファッションECサイト「ZOZOTOWN」は、2023年8月5日から新たな配送サービス「ゆっくり配送」を導入しました。このサービスは、商品注文から7日から10日後に発送されるもので、利用者はより余裕のある配送を選択することができます。

これまでの配送方法に比べ、ゆっくり配送は最大6日も長いリードタイムを持ち、忙しいライフスタイルを送る多くの顧客にとって、適切な選択肢となるでしょう。また、特に30代から50代の女性の利用が目立っており、地域では北海道在住のお客様がこのサービスを積極的に利用しています。

ゆっくり配送の導入にあたり、YOZOは働き方改革関連法の施行による「2024年問題」にも対応。試験運用を経て、効率的な配送を実現するための施策が多く検討されています。具体的には、繁忙期においてゆっくり配送を選んだユーザーにはZOZOポイントを付与することで、サービスの利用を促進し、配送件数の削減やCO2の排出量低減を目指しています。

現在、同サイトでは、約80%の注文が「あんしん置き配」で行われるなど、配送に関する対応策が進行中。これにより、お客様は非対面で商品を受け取ることが可能になります。その施策の一環として、2020年よりヤマト運輸株式会社の提供する「EAZY」を導入し、受け取り方法の選択肢を多様化しています。

ZOZOTOWNは、商品の過剰梱包を避けるために、商品のサイズに合わせた適切な梱包資材を選定し、配送時の積載効率の向上にも取り組んでいます。これにより、無駄な資材を排除し、サステナブルな環境を意識した施策が進行中です。

さらに、配達時の時間や場所の調整が効率よく行えるよう、ヤマト運輸のリレーションセンターを活用した幹線輸送も実施しています。これにより、特に北海道や九州地方における配送効率が大幅に向上しています。

ZOZOTOWNは、今後もサステナビリティに基づいたビジネスモデルを構築し、企業理念である「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という目標に向けて、社会課題に挑戦していくことを明言しています。ゆっくり配送の本格導入を通じて、顧客満足度を高めながら環境負荷の低減にも寄与していくことになるでしょう。