藻場の重要性を学ぶ
2024-09-20 13:40:46

高校生が藻場の重要性を学ぶウニ調理実習の取り組み

鳥取県青谷高校で行われた調理実習



2024年9月11日、鳥取県鳥取市の青谷高等学校で、高校生たちが「ウニ」をテーマにした調理実習を行いました。この活動は、藻場の重要性を理解することを目的としており、特に魚の生息地である藻場がいかに海の生態系に不可欠かを実感してもらうことが狙いです。

背景と目的



現在、鳥取の海ではムラサキウニが予想以上に増加しており、これにより藻場の海藻が食べ尽くされる問題が発生しています。藻場は二酸化炭素の吸収、魚の生息、生物多様性の維持など、海の健康を支える重要な存在です。このような背景から、公益財団法人鳥取県栽培漁業協会が運営する「鳥取ブルーカーボンプロジェクト」では、一連の学習プログラムを青谷高校で実施して、学生たちにウニと藻場の関係について学ぶ場を提供しています。

実施内容



この日の実習には、2年生12名と教職員2名が参加。生徒たちは、夏の間にウニや藻場について学び、現地学習として実際の漁業現場を見学した成果をもとに、調理実習に挑みました。事前には思考を深めるための作戦会議を行い、ウニ、サザエ、ワカメを使った「磯のめぐみパスタ」のレシピを決定しました。

ウニは実行委員会の古田事務局長が駆除し、塩漬けしておいたものを、サザエとワカメは鳥取県内で採れた新鮮な食材を使用しました。まず、生徒たちはサザエのさばき方を古田事務局長から教わります。特に、スプーンの柄を使った捌き方は初めての体験で、生徒たちは手を震わせながらも真剣に取り組んでいきました。古田氏は、サザエの可食部や生殖腺の説明を交えながら、丁寧に指導しました。

その後、パスタの調理に移行し、具材を切り分けていきます。料理が盛り付けられた後、最後のトッピングとしてウニと砕いたワカメを加え、ペペロンチーノ風の「磯のめぐみパスタ」が完成しました。

生徒たちの反応



できあがったパスタは、サザエ、ウニ、ワカメの豊かな風味が融合し、生徒や教員たちから「とても美味しい」と高い評価が寄せられました。また、実際に駆除されたウニを食べることで彼らのウニに対する理解が深まり、自然環境問題についても関心が高まったようです。今後、生徒たちはさらなる理解を深めるため、実際に海に赴き、ウニの駆除体験を行う予定です。

プロジェクトの意義



この調理実習は、食を通じて環境問題を考え、将来にわたって海を守る意識を育む貴重な機会です。参加した学生たちが、藻場の重要性を理解し、持続可能な海の環境を次世代に引き継ぐ一翼を担っていくことが期待されています。鳥取ブルーカーボンプロジェクトでは、今後も様々な形で地域の海の再生に向けて活動を続けていく方針です。


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会社情報

会社名
海と日本プロジェクト広報事務局
住所
東京都港区赤坂2-14-4 森崎ビル3階
電話番号
03-6441-2561

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