AI時代の看護教育評価の再構築
2026年1月8日、国際医療福祉大学 成田看護学部において、パパゲーノの代表である田中康雅氏によるFD(ファカルティ・ディベロップメント)研修が行われました。この研修のテーマは「AI時代における学習成果の評価方法の再構築」であり、約30名の教員が参加しました。
FD研修の背景
生成AIの普及が進む現在、学生たちがレポート作成などでAIを利用することが一般化しています。そのため、従来の知識を暗記し再現する評価方法では、学生の真の学習成果を測ることが難しくなっています。特に看護教育の分野では、新たな評価方法の見直しが急務です。この研修では、AI時代にふさわしい評価方法を教員同士が議論し、次年度のシラバス改訂に向けた具体案を検討することが目的でした。
研修プログラムの詳細
このFD研修は、90分間にわたって講義とグループワークが組み合わさった構成でした。プログラムは以下の通りでした:
1.
オープニング(10分)
参加者の事前アンケートを基に、AI時代における看護教育の評価の課題を共有しました。
2.
講義「AIと共存する評価のあり方」(30分)
AIによって変わる教育評価の重要性や、評価すべき能力の再定義に関する内容が提供されました。特に、知識の活用力や批判的思考、メタ認知、問題解決力などが強調され、それを評価するための具体的な手法が紹介されました。
3.
グループワーク「評価方法の再設計」(40分)
教員は専門分野ごとにグループ分けされ、各自が自分の担当科目の現在の評価方法の課題を共有しました。AIの影響を受けにくい評価手法や、AIを活用しつつも実際の学力や臨床力を測る方法について活発な議論が行われました。
4.
全体共有と質疑応答(10分)
各グループからの事例発表後、フィードバックセッションが設けられ、活発な質疑応答が交わされました。
参加者の声
研修参加者からは、「看護教員本来の使命である看護の専門性を活かすための指導方法を再考する良い機会となった」との声が寄せられました。また、「AIが普及する中での評価方法の見直しは重要な課題で、議論を通じて具体的なアイデアを得ることができた」といった感想もありました。
今後の展望
このFD研修を受けた成田看護学部では、次年度のシラバスにおける評価方法の見直しを進める予定であり、さらなる研修も企画されています。また、株式会社パパゲーノは、この研修の成果を活かし、医療や福祉、教育分野でのAI活用研修の提供を拡大していく方針です。近い将来には、「AI福祉ハッカソン」の開催予定や、支援現場向けのDXアプリ「AI支援さん」の開発を通じて、対人支援に従事する専門職がAIを適切に活用できる環境を整えていくことが期待されています。AIの普及が進む現代において、看護師やソーシャルワーカーといった対人支援職の専門性はますます重要になっています。パパゲーノは「リカバリーの社会実装」というミッションのもと、テクノロジーと人間の強みを融合させた新しい支援の形を追求し続けます。
講師プロフィール
田中 康雅氏は、神奈川県立保健福祉大学大学院でメディアと自殺をテーマに研究した後、2022年に株式会社パパゲーノを設立されました。「リカバリーの社会実装」を掲げ、障害福祉業界のDX推進やAI技術の活用に大きく貢献しています。特に、就労支援B型事業所「パパゲーノ Work & Recovery」の運営や、支援現場向けのDXアプリ「AI支援さん」といった事業に取り組んでいます。田中氏は国や自治体との協働や、「AI福祉ハッカソン」に参加し、支援者のAI活用スキル向上に貢献するなど、その活動は多岐にわたります。
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