ワシントン・ダレス国際空港のAPMシステム契約更新
米国ワシントンのダレス国際空港における自動運転車両(APM)システムの運行・保守契約が更新されました。契約を結んだのは、三菱重工グループのクリスタルモーバーサービス社(CMSI)で、契約期間は2024年12月から2034年11月までの10年間です。この契約は、首都ワシントン空港公団(MWAA)との間で締結され、APMシステムの安定稼働を確保するため、信号システムを含む設備の更新工事も行われます。
自動運転システムの概要
APMシステムは、全長約3.5kmで4つの駅を持ち、2010年1月から営業運転が開始されました。三菱重工グループは住友商事グループと協力し、このシステムをニューヨーク・ダレス空港向けに設計・製造・建設し、CMSIが運行保守の責任を担っています。運行は24時間365日体制で行われ、空港の利用者に安全で快適な移動手段を提供しています。
設備の更新と長寿命化
更新契約に伴う設備更新工事は、システムの延命化や部品の改廃、さらにシステムのアップグレードを目的としています。この取り組みによって、将来的にも安定した運行が確保されることとなります。三菱重工は、この契約更新を通じて自社の技術力と高品質なサービスが評価されたものと考えています。
今後の展望
三菱重工グループは、これからも際立つデザインと経済性、さらにCO2排出ゼロのクリーンなAPMシステムの導入を目指します。また、世界各地での交通便の向上に寄与しつつ、地域課題に対する解決策を提供することに注力します。カーボンニュートラルな社会を実現するための貢献も期待されています。
CMSI社について
CMSIは2009年に設立され、米国のマイアミ、ワシントン・ダレス、アトランタ、オーランド、タンパの各国際空港における全てのAPMシステムの運行・保守を担当しています。その結果、安全で安定した運行に大きく寄与しています。
三菱重工グループの取り組みは今後さらに拡大し、信頼できるパートナーとしての役割を果たすことでしょう。