JAXAベンチャー「天地人」がものづくり日本大賞を受賞
2023年、株式会社天地人は経済産業省が主催する「第10回ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞を受賞しました。この賞は、製造や生産に携わる優れた人材を表彰するためのもので、特に今年は未来を担う若手の技術や伝統的な技能が高く評価されました。
天地人の受賞内容
受賞したのは、人工衛星データやAI解析を活用した漏水リスク評価管理システム「宇宙水道局」です。このシステムは、水道インフラの老朽化という重要な社会課題を解決するために開発されました。これにより、水道事業者は衛星データを使って容易にリスクエリアを把握できるようになります。
具体的には、JAXAやNASA、ESAなどの宇宙機関から得られた500基以上の衛星データを活用し、地表面の温度や気候、地盤データをAIで調査・解析。これにより、漏水リスク区域を特定し、従来の調査方法と比べて6倍の効率で漏水を発見することが可能になりました。また、コストも79%削減されるという結果が得られています。
受賞の背景
受賞者は、現場で水道を支えるすべての人々に感謝の意を表しました。「この賞は私たちだけでなく、日々水道を守る現場の皆さまと共にいただいたもの」と担当者は語っています。
宇宙水道局の詳細
宇宙水道局は2023年4月にサービス提供を開始し、契約自治体数はすでに50を超えています。このシステムは、人工衛星データを用いた高解像度の管路リスク診断を行い、漏水のリスクを数メートル単位で評価します。その結果、漏水の可能性が高いエリアを効率的に絞り込み、維持管理を円滑にすることが可能です。
さらに、地域の特性に合わせた水道管の更新計画を支援する機能も備えており、管路診断結果に基づいて漏水リスクと重要度を総合的に評価することで、更新の優先順位を合理的に決定します。
未来への展望
天地人は、自治体の蓄積されたデータと最新の衛星技術を融合させ、新たな「漏水リスクの情報」を提供することを目指しています。これにより、従来の手法を進化させ、持続可能な水道事業の実現に向けた取り組みが期待されています。
このような技術革新は、限られた資源を最大限に活用し、より大きな効果を得る新しい水道事業の形を模索する上で非常に重要です。
会社概要
会社名: 株式会社天地人
所在地: 東京都中央区日本橋1丁目4−1 日本橋一丁目三井ビルディング5階
代表者: 代表取締役 櫻庭 康人
事業内容: 衛星データを用いた土地評価コンサルタント
公式サイト:
天地人
宇宙水道局特設サイト:
宇宙水道局