新たな住宅プロジェクトがテキサスに登場
住友林業が米国で初めて野村不動産と共に手掛ける住宅開発プロジェクトが、テキサス州ダラス近郊に誕生します。この新しい賃貸用集合住宅『ジェファーソン モーニングスター』は、2025年1月に着工し、2027年の竣工を見込んでいます。
プロジェクトの具体像
この賃貸用集合住宅は、木造4階建てで373戸を収容する予定です。入居者のライフスタイルに応えるため、スタジオタイプから3ベッドルームタイプまで多様な部屋構成を用意。内装には高品質な素材を使用し、洗練された空間を演出します。さらにはプールやフィットネスジム、ドッグランなどの共有スペースも充実しており、居住者のニーズに応じた多様な施設が整っています。
特に注目すべきは、木造枠組壁工法の採用です。この技術を使うことで、建設コストを抑えつつ環境負荷を軽減。木材はCO2を吸収し、エコな住宅の実現に寄与します。住友林業は、脱炭素化への取り組みを強化しており、この進展はその一環といえます。
地域の魅力
プロジェクトは、急成長中のダラス北部『ザ・コロニー』地区に位置します。このエリアは、雇用集積地であるプレイノやフリスコの近くで、ダラス中心部へのアクセスも便利です。主要高速道路121号線に車で5分、ダラス・フォートワース国際空港には20分という距離にあります。
周囲には小売店や飲食店、映画館が揃った巨大な複合商業施設があり、ファッションブランドも多数出店。職住近接のライフスタイルを重視する方々にとって、非常に便利な環境となっています。
プロジェクトの進行
今回の新プロジェクトは、住友林業の連結子会社JPIグループと土地売主の共同出資による特別目的会社(SPC)を設立。さらに、野村不動産との合弁事業(JV)として推進されます。JPIグループはダラス市に本社を持ち、賃貸用集合住宅の開発に特化したプロジェクトを数多く手がけています。
住友林業は、米国の不動産開発事業を拡大するため、2023年までに年3,853戸の集合住宅を着工するなど急成長を遂げています。今回の協業により、さらに大規模なプロジェクトを実現させることを目指しています。
環境に優しい展望
住友林業グループは、今後も木材を用いた事業展開を進め、『Mission TREEING 2030』という長期ビジョンを掲げています。このビジョンでは、森林のCO2吸収量の増加を目指し、木造建築の普及を通して炭素の固定化を図ります。米国においても、この方針を通じて脱炭素社会の実現に寄与する考えです。
物件概要
- - 物件名: Jefferson Morningstar
- - 所在地: 121 & S Colony Blvd (NEQ) The Colony, TX 75056
- - 計画敷地: 約40,000㎡
- - 賃貸床面積(予定): 約30,000㎡
- - 住戸数(予定): 373戸
- - 構造・工法: 木造4階建て(枠組壁工法を採用)
- - 着工(予定): 2025年1月
- - 竣工(予定): 2027年
新たな住宅開発がもたらす生活様式の向上と、地域経済への貢献に期待が寄せられています。住友林業の先進的な取り組みに、大いに注目しましょう。