2023年世界自動車人気色調査報告書から見える流行色の変遷
塗料製造の大手企業アクサルタコーティングシステムズが、2023年版の世界自動車人気色調査報告書を発表しました。この報告書では、自動車に使用される塗色の傾向に関する興味深いデータが紹介されています。
2023年の最も人気のある塗色
2023年の調査結果によれば、最も人気のある自動車塗色はホワイトで、そのシェアは31%を占めています。続いて、グレーが22%、ブラックが18%と続きます。特に注目すべきは、グレーの人気が上昇を続け、ついにブラックを抜いて2番目にランクインした点です。
ホワイトは2011年から長年にわたり最も人気の高い色でしたが、2023年にはそのシェアを前年から3ポイント失い、やや人気が陰りを見せています。特に中国では、ホワイトのシェアが8ポイント低下しており、有彩色の車両生産が増加していることが背景にあると考えられています。
地域別人気色の傾向
ヨーロッパでは、グレーの人気が高く、26%のシェアを持つという結果が報告されています。これは5年連続でのことで、特に南米でもグレーが2位にランクインし、前年から6ポイント上昇しました。一方、ブラックはヨーロッパの高級車市場において根強い人気を誇り、全車種を通じて23%のシェアを持っています。
日本においては、ホワイト、ブラック、ブルー、シルバーがわずかに減少している一方で、グレーとブラウン/ベージュはそれぞれ増加しました。特にブラウン/ベージュが4%の増加を示している点は注目です。
アクサルタの調査の意義
アクサルタの調査は、毎年、主要市場における自動車生産データを分析し、最新の市場動向を把握する指標として用いられています。アクサルタは1953年に初めてこの報告書を発表して以来、塗色に関するトレンドや消費者の好みに関するデータを提供してきました。
まとめ
アクサルタの世界自動車人気色調査報告書は、自動車業界における塗色のトレンドを把握する上で欠かせない資料です。各地域の違いや市場の変化を反映した結果を通じて、今後の自動車デザインやマーケティングの戦略にも影響を与えることでしょう。興味のある方は、アクサルタの公式ウェブサイトにて、詳細な報告書や過去のデータを確認することができます。
詳しくは、アクサルタのWebサイトや、公式SNSをチェックしてください。