夢を乗せた自転車
2025-03-26 10:20:29

障がい者の夢を支える自転車工房「堀田製作所」46年の歩みと情熱

障がい者の夢を叶える自転車工房「堀田製作所」



東京都足立区に位置する『堀田製作所』は、障がい者に向けたオーダーメイドの自転車を46年間製作してきた工房です。代表の堀田健一さんは、一人ひとりの障がいの特性に寄り添い、それぞれが持つ可能性を引き出すための自転車をつくることに情熱を注いでいます。今回、舎人公園で開催される千本桜まつりでは、特製の三輪自転車が展示される予定です。

専門的な技術と個々のニーズに応える



堀田製作所で生まれる自転車は、すべてオーダーメイド。堀田氏は、体の状態に応じた設計を行うことで、一台一台が使う人にとっての特別な道具となります。「私が製作する自転車は、その人の身体に合わせているので、全てがオーダーメイドです。一人一人の身体の機能をどのように活かすかが重要です」と堀田氏は語ります。

その想いは46年続く



堀田製作所は、46年間、一般的な自転車フレームではなく、個々の身体的な特性を踏まえた構造の自転車を通じて、障がい者の方々に「自転車に乗りたい」という夢を実現するための手助けをしてきました。製作する自転車にはペダルを回転させて進む「回転式三輪」や、踏み込むことで進む「踏込式三輪」、「コンパクトな踏込式ミニ三輪」があり、いずれも身体状況に合わせた調整が行われます。「自転車に乗ることは、単なる移動手段ではなく、その人の人生を豊かにする方法です」と堀田氏は強調します。

技術と情熱を注ぐ作り方



堀田製作所の自転車は、シンプルな構造にすることで壊れにくさを追求しつつも、国産の高品質な部品を厳選して使用しています。そのため、利用者は20年、30年と長く愛用することが可能です。堀田氏は「安価な部品ではなく、しっかりとしたものでないと意味がありません」という信念を持って自転車を作り続けています。各部品を細かく分類して保管し、必要なものを即座に取り出す効率的な管理を行っています。

希望を与える製作の原点



堀田氏が特殊自転車の製作を始めたのは、息子に贈るための三輪自転車を作ったことがきっかけでした。その自転車が出会いを生み、障がい者の方々が自転車に乗れる喜びを感じる姿を見て、製作への情熱が新たに燃え上がったのです。「特に38歳の時に、北海道から来た少年との出会いで、その存在を深く理解することができました。彼が自分の力で歩いて近づいて来る姿に感動し、私の価値観は大きく変わりました」と振り返ります。

現在と未来への展望



堀田製作所の自転車は、利用者の声にも表れているように「この自転車があることで、生活にハリができた」といったポジティブな影響を与えています。さらに、養護学校向けの特別仕様自転車も開発中で、調整機能を持たせた画期的な設計となっており、多くの子供たちが一台で使えるようになることを目指しています。舎人公園での展示では、実際にペダルを試すこともでき、堀田氏自身がブースに立って相談に乗ります。

福祉と教育の架け橋に



堀田氏は「障がい者ようの自転車があることを広め、もっと多くの人に知ってもらいたい」と語っており、彼の情熱は次世代へと繋がっていきます。手作りだからこそできる細やかな配慮や、一台一台に込める思いは、堀田製作所ならではの特長であり、今後も新たな希望を生み出し続けることを目指しています。

『堀田製作所』は、今日も自転車作りに励む小さな工房として、多くの人々に希望と夢を届けています。


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会社情報

会社名
足立ブランド
住所
東京都足立区中央本町一丁目17番1号足立区産業振興課
電話番号
03-3880-5869

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