京都伝統工芸の魅力を満載した写真集
華道家で写真家の池坊専宗氏が手掛けた新たな作品、写真集『よい使い手 よい作り手/Art of Craft, Art of Use』がリリースされ、注目を集めています。これは彼が一年をかけて訪れた京都の66の伝統工房を取材したもので、工芸の技とその魅力を余すことなく記録した内容になっています。
工芸を巡る旅
この写真集は、京友禅や西陣織、京焼・清水焼などの伝統的工芸から、日常生活で使われる器や道具、祭礼や舞台を彩る品々まで幅広く取り上げています。池坊氏が撮影した写真には、各工房の職人たちの緻密な手仕事やその空気感が見事に捉えられており、見る者をその場にいるような気持ちにさせます。
評価を受けて
本書は国内外の工芸ファンから高評価を得ており、「伝統工芸の奥深さを再発見できる」との声や、「工房の雰囲気が伝わってきた」といった感想が寄せられています。店頭販売では、旅行の記念や贈り物として購入される方が多く、記念すべき一冊として評価されています。
写真と随想による深い理解
各工房において、池坊氏は随想を通じてその魅力を語ります。彼の言葉に触れることで、単なる工芸品の美しさに止まらず、その背景にある歴史や文化への理解が深まります。全ページにおいて、日本語と英語が併記されているため、国内外の読者が共に楽しめる工夫もなされています。
書籍情報
この写真集には、66の工房で創られた工芸作品が掲載されており、さらに対談企画も含まれています。京舞井上流の井上安寿子氏や金剛流若宗家の金剛龍謹氏、翻訳者のJulia Yamane氏との対談を通じて、様々な視点から京都の工芸文化が語られます。
- - タイトル:「よい使い手 よい作り手/Art of Craft, Art of Use」
- - 判型:A4判、160ページ(フルカラー)
- - 発売日:2025年5月25日(日)
- - 価格:8,500円(税別)
どこで買える?
この書籍は京都伝統産業ミュージアムショップや京都 蔦屋書店で購入できます。また、オンラインでも販売中で、MOCAD ONLINE SHOPやAmazonで注文可能です。顧客にとって、直接店舗訪問の体験が増すことや、オンラインでの便利さの両方を提供しています。
他の工芸に興味がある方も、ぜひこの写真集を手に取り、京都の工芸文化に触れてみてはいかがでしょうか。これからの時代に引き継がれるべき伝統がこの一冊に凝縮されています。