九州の平戸城で特別な宿泊体験を提供する新施設がオープン

平戸城 CASTLE STAY 懐柔櫓の魅力

2021年4月1日、長崎県平戸市に新たな宿泊施設「平戸城 CASTLE STAY 懐柔櫓」がオープンしました。この新しい施設は、日本の歴史を感じられる特別な体験を提供することを目的に、平戸城の懐柔櫓を利用しています。

平戸城は、平戸藩主松浦氏の居城であり、歴史的にも非常に重要な位置を占める名城です。この美しい城は、九州の北端に位置しており、春夏秋冬、各季節で異なる風景を楽しむことができます。観光スポットとしても、多くの旅行者が訪れる場所となっており、今回の新たな宿泊施設のオープンは、平戸の観光業に新しい風を吹き込むことでしょう。

懐柔櫓の改築

宿泊施設として利用される懐柔櫓は、1977年に復元された鉄筋コンクリートの建物です。平戸市はこの歴史的建造物を、インバウンド需要を考慮して約1億2,000万円をかけて耐震補強を行い、リフォームを行いました。新たに生まれ変わった懐柔櫓は、広さ119.76㎡の2階建ての宿泊施設となり、インテリアは伝統的な木材を使用し、美しく装飾されています。

宿泊は1日1組限定で完全貸切となるため、宿泊者はまさに「城主」としての特別な体験を味わうことができます。宿泊料金は66万円（税込・サービス料別・食事別）からで、神楽や茶席などの特別体験をオプションで楽しむことが可能です。この特別感が、心に残る思い出を提供することでしょう。

平戸市と共に観光発展を目指す

平戸市は、懐柔櫓以外にも平戸城本丸や見奏櫓などの大規模改修を進め、観光業の充実を図っています。その一環として、懐柔櫓の運営を担当する株式会社狼煙は、平戸市と協力して観光需要の拡大を目指しています。初年度の目標として、年間で100組、売上6,000万円を見込んでいます。

将来の展望

株式会社狼煙は、平戸城 CASTLE STAYを軸にした地域振興を図るだけでなく、今後は宮崎県日南市にある古民家や資料館を宿泊施設に転用するプロジェクトも計画しています。歴史的資源を活用した新しい宿泊スタイルの創造を目指し、地方自治体や民間と連携しながら地域経済の循環に貢献していく考えです。

この新しい宿泊施設は、歴史と自然が共存する平戸島の魅力を引き出しながら、訪れる人々に特別な体験を提供してくれることでしょう。