キネマ旬報映画本大賞2025受賞作『演出をさがして映画の勉強会』
映画を愛するすべての人々にとって、「演出」という言葉の響きは特別なものではないでしょうか。映画界において、その演出を学ぶための新たな一冊が誕生しました。本書『演出をさがして映画の勉強会』は、気鋭の映画監督である濱口竜介、三宅唱、そして映画批評家の三浦哲哉が手を組み、映画制作の裏側を旅しながら探癖していくドキュメンタリー的な作品です。
2025年1月に発表された「キネマ旬報映画本大賞」で第1位を受賞した本作は、映画に対する情熱と探求の結晶と言えるでしょう。著者たちは2010年代後半に映画の巨匠たちの演出に関する勉強会をスタート。その成果がついに形になりました。ロベール・ブレッソンやビクトル・エリセ、トニー・スコット、侯孝賢など、世界を魅了し続ける巨匠たちの作品の「演出」に迫り、目には見えないその魅力を捉えようとするのです。
本書は、特に映画関係者やファンには必見の内容となっています。各章では、著者たちそれぞれが持ち寄った映画の「演出」の魅力を共有し、見逃しがちな発見や驚きが次々と繰り広げられます。彼ら三人の間で繰り広げられる議論は、深く広がりを持ち、映画の楽しみ方を新たな視点から提供してくれます。
映画の魅力とは
映画とは、ただ映像を観るものではなく、そこには演出が織りなす壮大な物語があります。濱口、三宅、三浦の3人は、この「演出」に焦点を当て、その本質を探ることに情熱を注ぎます。彼らが言及する作品名には、私たちが知る名作が数多く揃っています。
たとえば、ブレッソン監督の『ブローニュの森の貴婦人たち』や、エリセ監督の『マルメロの陽光』などは、彼らが映像芸術の治安維持にどう寄与しているのかを知るための重要な手がかりとなります。さらに、現代の映画監督である濱口竜介の『ドライブ・マイ・カー』や三宅唱の『ケイコ 目を澄ませて』といった作品も、読者に新たな感動をもたらすでしょう。
受賞理由と今後の展開
「キネマ旬報映画本大賞2025」での受賞は、映画批評家や書店員など、業界の専門家たちによる厳選な評価の結果です。その評価の中で、本書が持つ多様な視点や、映画への真摯な探求心が光ったのでしょう。『演出をさがして映画の勉強会』は、すでに多くのメディアでも取り上げられ、注目を集めています。
さらに、4月20日発売の『キネマ旬報 5月号』には、全選考人による選評や、著者たちのインタビューが掲載される予定です。この丁寧な企画により、より深く本書の魅力を知ることができます。
終わりに
濱口、三宅、三浦の3人が綴るこの作品は、映画の演出についての新たな視点を提供するだけでなく、映画自体への理解と愛情を深める一助となることでしょう。映画を楽しむ仲間たちとの共有の場としても、本書はぜひ手に取ってほしい一冊です。映画が持つ力を、ぜひその目で体験してください。