NPO法人Piece of SyriaがForbes JAPANに選出
2024年10月24日に発売されるForbes JAPANにて、NPO法人Piece of Syriaが「今注目のNPO50」に選出されることが発表されました。これはシリアの子どもたちへの教育支援活動から文化の発信まで、多岐にわたるその取り組みが評価された結果です。
Piece of Syriaは、大阪に拠点を置くNGOで、主にシリアの教育支援や心理ケアを提供しています。特にシリアでは、戦争や震災による影響で教育を受けられない子どもたちが多数存在しています。彼らの支援は、幼稚園や小学校の修復および運営を通じて、4万5000人以上の子どもたちに教育のチャンスを提供してきました。
教育だけではなく、長期的な支援を目指す
Piece of Syriaは、目の前の課題を解決することに加え、シリアの人々が自らの力で復興と平和を築くための長期的な支援も目指しています。母国の言葉や文化を守ることも重要なミッションとして掲げており、そのために新たなクラウドファンディングに挑戦しています。
このクラウドファンディングでは、目標金額1000万円を設定し、シリアの幼稚園やトルコのシリア難民向け補習校の運営費用に充てるとしており、プロジェクトはAll or Nothingの形で進められています。募集は10月31日までで、成功すればシリアの子どもたちにさらなる教育の機会を与えることができます。
Forbesの選出に寄せる思い
Piece of Syriaの代表を務める中野貴行氏は、Forbesに選出されたことに対し、「この栄誉は私たちの支える人々の支えによって実現したものであり、シリアの人たちとの絆の賜物」と述べています。中野氏自身、2010年までシリアで青年海外協力隊として活動しており、シリアの人々から受けたおもてなしや経験が、彼の今の活動に深い影響を与えています。
「自らの力で平和を取り戻したい」と願うシリアの人々との出会いが、彼の道筋を作り、Piece of Syriaの活動に拍車をかけてきました。その中で、希望を持ち続けている現地の子どもたちの姿が、彼自身にとっても大きな力となっていると語ります。
イベント「寄付の価値を考える」
Forbesの選出を記念し、10月28日には特別イベントが開催されます。マザーハウスの代表、山崎大祐氏をゲストに迎え、「ビジネスでは解決できない社会課題とは?」と題した対談が行われます。ここでは、Piece of Syriaの活動を通じて得た知見や、寄付がもたらす価値について議論される予定です。
このように、Piece of Syriaは教育支援活動を中心に、シリアの未来のために続ける取り組みを強化しており、今後のさらなる進展が期待されます。寄付を通じて支援の輪を広げ、皆でシリアの未来を明るくしていくことを目指します。