関西の企業に求められるPR力の強化を図る新講座開講

2025年を見据えた大阪・関西万博の開催が近づく中、関西の企業にPR力を育成するための新たな職業訓練講座が開講されます。この講座は、大阪府が認定した職業能力開発促進法に基づく「広報PR基礎講座」として、一般社団法人地方PR機構が主催します。

この講座の開講は、情報が氾濫する現代において企業にとって必要不可欠なPRのスキルを習得するための一歩となります。PRの専門知識を持つ人材が企業の存在感を高め、地域のブランディングを推進していくことが、その目的です。地域や文化のPRに特化した株式会社TMオフィスが30年間の経験で培った知識をもとに、特に企業の未来を担う従業員に適したプログラムが設計されています。

講座の内容は、マーケティングやブランディングの基礎から、危機管理、ネットPR、プレスリリース作成、キャッチフレーズの考案、メディアプロモーションまで多岐にわたります。また、受講生には修了証書が授与され、職業能力を証明することができます。全18時間にわたる内容を詰め込んだこの講座は、参加者同士の交流や実践的な学びの場も提供します。

台湾や関西大学、同志社大学などで広報論や地域ブランド戦略を教える代表理事の殿村美樹氏がメイン講師を務めるこの講座は、殿村氏のユニークなPRノウハウに触れられるまたとない機会です。彼女の手がけた数々のプロジェクトには、国民的なブームを生んだ「ひこにゃん」や「うどん県」に関するPR戦略があり、実績豊富な講師から直に学べる環境が整っています。

開講日は2019年6月7日（金）から始まり、毎週金曜日に開催されます。また第2期も同様に設けられる予定で、定員は各期40名、計80名の受講者を募ります。受講料は税別で150,000円となっており、企業に勤務する社員を主な対象としています。

この「広報PR基礎講座」は、PRスキルをしっかりと身につけ、2025年の万博に向けて関西の企業が一体となって活気づくことを目指しています。地域PRの重要性が高まる中、今後はさらに多くの企業を巻き込んだ取り組みが期待されます。受講者と地方PR機構は共にPRの普及活動を進め、地域の可能性を広げていく努力を重ねていく意向です。参加希望者は早めの申し込みをお勧めします。