遠隔接客サービス「RURA」がリブラ薬局に登場
タイムリープ株式会社が開発した遠隔接客サービス「RURA」が、神奈川県鎌倉市のリブラ薬局衣笠店に導入されることが決まりました。この取り組みは、今後の薬局業界に新たな風を吹き込むことが期待されています。
RURA導入の背景
近年、さまざまな業界において人手不足が深刻な問題となっています。特に、薬局業界も例外ではなく、地方では薬剤師の確保が難しい状況が続いています。また、マイナ保険証の普及など、業務負荷の増加も影響を及ぼしています。リブラでは、これらの課題に対処するために、RURAの導入を検討しました。
この新しいサービスの導入によって、薬剤師がリモートで服薬指導を行うことが可能になりました。これにより、患者との距離が縮まり、待ち時間の短縮などに寄与することが期待されています。
RURAの活用方法
RURAは、リブラ薬局衣笠店に来店した患者に対し、別の場所で待機する薬剤師による服薬指導を行います。患者は、受付時にオンラインまたは対面の服薬指導を選ぶことができます。そこで、現地の薬剤師と遠隔地の薬剤師が協力し、患者に的確なアドバイスを提供するという仕組みです。
主な機能
1.
画面共有機能: 薬剤師と患者が同じ薬の情報を確認できることで、対面による指導と同様の体験を実現。
2.
スタッフ間通話機能: 遠隔薬剤師と現地のスタッフがスムーズにコミュニケーションを取れるため、作業の引き継ぎも円滑に行えます。
結果と期待される効果
RURAが導入されたことにより、衣笠店では従来、一人の薬剤師が全ての業務を行う必要がありましたが、導入後は90%以上の患者がオンラインで服薬指導を受けるようになりました。これにより、現地薬剤師は調剤や監査業務に専念できる環境が整いました。
リブラの代表は、「RURAは人手不足を解消するだけでなく、店舗の効率化や業務の円滑化に寄与するツールとして活用を広げたい」と述べています。また、専門知識を持つ薬剤師が物理的な移動なしに複数の店舗でサポートできることは、特に地方において医療サービスの質を向上させるのに役立つとしています。
RURAの理想
RURAとは、インターネットを通じて店舗の接客を遠隔地から行うサービスです。必要な情報をタイムリーに提供し、患者のニーズに応える新しい形の接客を実現します。このシステムの適用により、薬剤師の専門性をより多くの患者に届けることができる点が特徴です。
会社情報
- - タイムリープ株式会社: 2019年に設立し、最も重要な時間を有効に使うことを目指す。RURAを通じて新しい接客の形を提案する。
- - 株式会社リブラ: 薬局経営だけでなく、コンサルティングや医療用具のレンタルも手がける。
この波は、薬局業界だけでなく他のサービス業にも多くの影響を与えるでしょう。RURAの活用が新たなスタンダードとなる未来が楽しみです。