沖縄の企業が目指す循環型経済—Curelaboの挑戦とカリーファンドの支援
沖縄の社会起業家をサポートする株式会社うむさんラボが、地域課題の解決を目指すインパクト投資ファンド「カリーインパクト&イノベーション1号投資事業有限責任組合」(以下「カリーファンド」)を運営しています。そしてこのファンドが、サステナブルな繊維製品を展開するCurelabo株式会社への投資を決定しました。
主に、沖縄県浦添市に拠点を置くCurelaboは、地域特産のサトウキビの搾りカスであるバガスなどの植物残渣を利用し、環境に優しい製造工程を経て和紙糸や生地を生産しています。ファッション産業は、原材料の生産から廃棄までの過程で多数の水を消費し、温室効果ガスを排出します。Curelaboはこの問題に立ち向かう企業の一つです。
カリーファンドは、沖縄の様々な社会課題を解決することを目指し、経済的利益と社会的貢献を両立させる企業に投資します。Curelaboへの出資決定は、沖縄の植物残渣から得られる素材を活かした高機能なテキスタイルの流通促進を期待したものです。これにより、循環型経済の実現と地域の繊維産業の再生を後押しすることを目指しています。
Curelaboは、特許技術を活用して環境に優しい製品生産を行うだけでなく、地域経済の活性化にも寄与しています。サトウキビから得られるバガスは消臭性能に優れた特性を持ち、ファッションに革新をもたらす可能性があります。これにより、地元の産業を支えつつ、全国や国外での地産地消のモデルを広めることを目指しています。
Curelaboとカリーファンドの概要
Curelabo株式会社は2021年に設立され、環境に配慮した繊維製品の製造を行う企業です。代表取締役CEOの山本直人氏が率いるこの会社は、沖縄県浦添市に事務所を構えています。Curelaboは地域の特性を活かし、持続可能な製品の開発を推進しています。
一方、カリーファンドはうむさんラボが運営しており、2023年に設立された新しいインパクト投資ファンドです。カリーファンドは、地域課題の解決に向けたビジネスモデルを持つ企業に注目し、資金提供を行っています。地域の特色を活かしたビジネスモデルを取り入れることで、地域循環型経済の実現へ向けて積極的な役割を果たしています。
まとめ
Curelaboへの出資によって、カリーファンドは沖縄の繊維業界の活性化と持続可能なファッションの普及を後押しします。地域の植生を利用した製品の展開は、ファッション産業の課題に一石を投じる新たな取り組みです。これからの沖縄のビジネスモデルに期待が高まります。興味のある方はCurelaboやカリーファンドの公式ウェブサイトを訪れてみてはいかがでしょうか。