富士フイルムビジネスイノベーション、EcoVadisでのプラチナ評価の取得
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区)は、国際的に権威ある評価機関EcoVadisのサステナビリティ評価で最高ランクの「プラチナ」を獲得しました。この評価は、全世界で15万社以上の企業を対象とし、その中でわずか上位1%の企業に与えられるものであり、会社の持続可能な取り組みが高く評価された証です。これは、富士フイルムにとって4回目のプラチナ評価の獲得となります。
EcoVadisとは?
EcoVadisは、企業のサステナビリティパフォーマンスを「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な調達」という4つの主要な側面から評価する機関です。プラチナ評価を得るためには、これらの分野全てで高い水準を示す必要があり、富士フイルムはその条件を見事にクリアしました。
高得点の評価
富士フイルムは、「環境」分野において100点満点中90点以上を維持しており、また「労働と人権」と「倫理」についてもそれぞれ80点以上の評価を受けています。こうした成績は、同社の持続可能性への取り組みがしっかりと根付いていることを示しています。
環境への取り組み
富士フイルムの環境への取り組みには、気候変動への対策や資源循環の推進が含まれています。具体的な施策としては、トナーの電力消費の削減や商品設計の見直しによる資源投入量の削減が挙げられます。特に注目すべき取り組みとして、A3デジタル複合機「Apeos C3067」や「Apeos C3061」シリーズが、国際的なサステナビリティ認証であるグリーンプロダクトマークを取得したことがあります。これは、日本企業として初めての快挙でもあります。
リサイクルの推進
また、1995年に制定したリサイクル方針に基づき、富士フイルムは「廃棄ゼロ」を目指した商品の再生やリサイクルにも力を入れています。使用済みの商品を分解・清掃・修理し、基準を満たない部品は交換して新品として再販売する事業を展開中です。これにより日本国内で95%以上の再資源化率を維持し、長年にわたり廃棄ゼロを達成しています。その活動はアジア・パシフィック地域にも広がり、中国や今後予定されているオランダ、フィリピンなどでの資源循環の促進も進めています。
労働と人権の取り組み
さらに、「労働と人権」や「倫理」分野においても、富士フイルムは人権の尊重や多様性推進に注力しています。グローバルに展開される教育プログラムを通じて、企業行動憲章および行動規範の理解を深めています。全従業員に遵守宣言を求め、自社での実践を強化することにより、企業文化の向上にも寄与しています。
未来への重量
富士フイルムは、今後も「Sustainable Value Plan 2030」に基づき、環境問題への取り組みを加速していく方針です。気候変動への積極的なアプローチとともに、サプライチェーン全体での倫理や人権の意識を高め、持続可能な社会づくりに貢献する企業を目指しています。これらの取り組みが、今後も継続的に高く評価されることが期待されます。