住宅業界に新風を吹き込む提携
スタジオアンビルト株式会社が提供する間取り提案ツール「madreeデータバンク」と、株式会社コンピュータシステム研究所が展開する住宅営業支援システム「ALTA Revolution」が業務連携を開始しました。この連携により、特色あるパースやCADデータが「madreeデータバンク」で利用可能になります。これにより、営業と設計部門の両方に大きなメリットをもたらすことが期待されています。
提携の背景にある住宅業界の課題
近年、住宅業界では顧客のニーズの多様化が進んでいます。このため、商談の初期段階において競争力のある初回提案を迅速に行う必要があります。しかし、営業や設計部門が人手不足に苦しんでいる現実もあり、多くのリソースを初期商談に投入できないという課題が浮上しています。
この連携によって「madreeデータバンク」は高品質な平面図を提供しますが、さらに「ALTA Revolution」により生成された高精細な立面図やパースも活用できるようになります。これにより、「ALTA Revolution」のユーザーは、収録されたプランのCADデータをALTA形式に取り込み即編集でき、より迅速かつ質の高い提案が可能となります。
提携による具体的なメリット
1. 初回提案の時間を短縮
まずは、初回提案にかかる時間が大幅に削減されます。建築家が作成した高品質な平面図だけでなく、パースや立面図も即時に使用できるため、土地をまだ購入していないお施主様への対応もスムーズになります。ヒアリングからプラン提案に至るまでの時間が圧縮され、より多くの案件に対応できるようになります。
2. 提案の質の向上
次に、立面図やパースを提案に活用することで、提案のクオリティが相当に向上します。公式Instagramには17万人のフォロワーを持ち、多くの支持を集めている「madreeデータバンク」ですが、立面図やパースを用いることでお施主様に具体的なイメージを伝えることが手間なく行えるようになります。
3. CADデータのスピーディーな編集
さらに、「ALTA Revolution」のユーザーは「madreeデータバンク」から検索したプランをALTAの形式のCADデータとして迅速にダウンロードし、提案や編集に取り掛かることが可能です。この機能により、商談のスピード感が増し、営業活動における生産性の向上が期待されます。
今後の見通し
この連携は2025年10月22日から開始され、「定番の間取り」や「人気の間取り」など、初回は200プランの提供からスタートします。今後は、計画を拡大し「madreeデータバンク」で活用できるプラン数を増やしていく見込みです。両社は連携を強め、住宅業界全体の顧客満足度向上と生産性向上を目指して進化し続けるでしょう。
サービスの詳細
「ALTA Revolution」は、見積もりや設計を一括で支援する営業支援システムです。CADに不安のある方でも簡単に操作でき、手書き図面をAIで自動生成し、パースやプレゼンテーションを迅速に行なえます。
一方、「madreeデータバンク」は、土地形状や生活スタイルに基づいて、約4,800件の間取りを即座に検索できるツールです。土地購入を検討する段階から利用でき、初期商談が手軽に効果的になります。
今後、この提携は住宅業界のデジタル化や効率化の一端を担う重要な要素となることが期待されます。施主にとっても、理想の住まいを実現するための手助けに繋がるでしょう。