アイ・エル・シーとモベンシスの共同技術提携で半導体製造が進化する

新たな産業オートメーションの未来を切り開く

2023年の秋、株式会社アイ・エル・シー（以下「アイ・エル・シー」）とモベンシス株式会社（以下「モベンシス」）が、革新的な技術提携を締結したことが発表されました。この提携は、両社の強みであるソフトウェアPLC技術とモーション制御を統合し、新たな制御ソリューションの提供を目指しています。.

技術提携の目的

アイ・エル・シーが開発したソフトウェアPLC「INTALOGIC5」は、国際規格IEC 61131-3に準拠しており、従来のハードウェアPLCの機能をソフトウェアとして取り入れることが可能です。この機能により、コスト削減と省スペース化を同時に実現し、幅広い環境での使用に対応できる柔軟性を兼ね備えています。

モベンシスの高精度なモーションコントローラ「WMX」との組み合わせは、産業オートメーションの新たな価値を創造する鍵となります。これにより、柔軟で高性能な制御環境が実現し、企業はより効率的かつ効果的な生産体制を構築できるようになります。

産業オートメーションの現状と未来

現在、産業オートメーションは大きな変革を迎えています。これまでの硬直したハードウェア志向から、柔軟で拡張性のあるソフトウェアベースのコントローラへと急速に移行しています。このような市場のニーズに対し、アイ・エル・シーは多くの産業分野で確かな実績を持つパートナーのモベンシスと結びつくことで、迅速かつ的確なソリューションを提供していきます。

IIFES 2025での展示

両社は2025年11月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される国内最大級のFA・制御技術展示会「IIFES 2025」に出展します。ここでは、技術提携に基づく共同デモンストレーションが行われる予定であり、業界関係者や来場者に最新技術を体感してもらう機会が提供されます。

代表者のコメント

モベンシスの代表取締役、梁富好氏は「生成AI時代の到来に伴い、産業オートメーションは重要な転換期を迎えています」と語り、今後も技術革新を進めていく意気込みを示しました。

一方、アイ・エル・シーのCEOである大西英也氏は「今回の提携を通じて、新しい制御システムの形を提示できると考えています」とコメントし、両社の技術的知見が融合することで、高度で持続可能な産業オートメーションの実現に向けた期待感を示しました。