新入社員意識調査
2025-06-16 11:42:13

2025年度新入社員意識調査:キャリア志向の変化と未来の役割

2025年度新入社員意識調査の概要



ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所が行った「新入社員意識調査2025」は、3,933名の新入社員を対象に、今後のキャリア志向や会社でたどり着きたい役割についての意識を徹底的に分析したものです。この調査からは、最近の企業の人材戦略がどのように新入社員の意識に影響を与えているのか、また新入社員がどのようなキャリア支援を求めているのかが浮き彫りとなりました。

調査背景



現在、多くの企業が社員のキャリア自律に重きを置くようになってきています。働き方に対する価値観が多様化する中で、多様なキャリアを実現することが企業成長に寄与することが求められています。しかし、2025年度に入社する新入社員は自らの職業的な道筋についてどう感じているのでしょうか。調査結果を通じて、その価値観の変化に迫ります。

主要な調査結果



1. 役割への志向



新入社員が今後担いたい役割について聴取したところ、「専門家」「管理職」「今後決めたい」「志向なし」が各々おおよそ同じ割合で回答されました。「キャリア志向なし」と回答した人は過去最高の23.3%に達しました。この結果は、社会人としてのビジョンを持たない新入社員が多いことを示唆しています。

2. 管理職の志向



管理職になりたい理由のトップは「人を束ねる大きな仕事をしてみたい」となっています(36.6%)。この回答は、仲間と共に働く楽しさを重視していることの反映とも考えられます。一方で、「経営層として引っ張りたい」は11年前と比較して減少傾向にあることがわかりました。

3. 専門家の志向



専門家としての道を選んだ理由で最も多いのは、「いざというときに専門性を活かしたい」という意見で、55.2%の人がそれを挙げています。これは、職務に対する専門性の重要性を再認識する結果となりました。

4. リーダーのイメージ



新入社員が持つリーダーのイメージについては「リーダーシップが求められそう」という意見が51.5%を占めました。この結果は、リーダーシップを必要とする環境に対する期待と同時に、そのプレッシャーを感じていることも示唆しています。

5. キャリア形成への期待



最後に、キャリア形成支援について新入社員が期待することについて聴取しました。「上司に相談できる機会を作って欲しい」という意見が54.3%で最も多く、次いで「セミナーや勉強会を開催して欲しい」が36.8%という結果でした。これは、若手社員が職場での対話を通じて成長を希望していることを表しています。

考察



これらの結果からは、新入社員のキャリア意識の変化や、社内での役割に対する期待が見て取れます。管理職や専門家への志向が減少し、「特に職業への大きな志向はない」という意見の増加は、VUCA時代の影響を示さずにはいられません。

また、キャリア自律が求められる時代にあって、若手社員はまずは「仕事の幅を広げる」ことや「それぞれの仕事の深掘り」に注力することが肝要です。これをサポートするためには、企業側も新入社員がその道を歩むためのマインドセットを整える必要があります。


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会社情報

会社名
ALL DIFFERENT株式会社
住所
東京都千代田区有楽町2-7-1有楽町ITOCiA(イトシア) オフィスタワー15F〔受付〕・17F・18F
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