新たな心臓リハビリ協定
2025-07-11 18:50:42

心臓リハビリテーションの新たな協定締結~急性期と回復期の医療連携の進展~

心臓リハビリテーションの新たな連携協定



2025年7月10日、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と医療法人成和会(大阪府茨木市)という二つの医療機関が、心臓リハビリテーションに関する連携協定を締結しました。この協定の目的は、心血管疾患を抱える患者に対して、一貫性のある質の高い医療サービスを提供することです。これまで、心疾患患者の急性期治療が終了した後は、必ずしも適切なリハビリテーションが受けられるわけではなく、退院後の患者が自宅で困難に直面するケースが多々見受けられました。

高齢化と心血管疾患の増加



日本の高齢化が進む中で、心血管疾患の患者数も増加しています。多くの高齢者が急性期治療の後、直接自宅に退院することが多く、リハビリを受ける機会が限られていました。特に、心臓病の患者は通院に体力的な制約があり、リハビリを受けられないことが課題となっています。このような背景から、急性期と回復期の連携が重要視されています。

新たな協定の目的



この連携協定は、急性期病院と回復期リハビリ病院の機能を有効に活用し、患者に対して優れた医療を実現することを目指しています。特に、国立循環器病研究センターでは急性期の治療とリハビリが行われ、退院後は医療法人成和会の北大阪ほうせんか病院にて回復期のリハビリが実施されるという流れを確立します。

具体的な取り組みとして、心疾患患者に対する最適なリハビリテーションの提供方法を研究し、運用可能なモデルの構築を目指します。このモデルは、地域医療や国全体の医療システムに還元されることが期待されています。

医療の質向上を目指して



今回の協定締結により、医療の質向上と患者満足度の向上が図られます。連携を通じて、人的資源や経済的な資源を最適化し、医療の効率化を目指します。また、共同研究や講演会、学術的な活動を通じて、両院の医療担当者が知識や技術を共有します。

心疾患患者へのリハビリテーション



心臓リハビリテーションを受けることで、心疾患患者の運動能力や生活の質(QOL)が向上し、再入院リスクや心疾患による死亡率の低下が期待されます。これまで、リハビリテーションには多くのメリットがあるとされ、全国のガイドラインでも参加が推奨されています。

しかし、日本では多くの心疾患患者が急性期医療を受けた後、リハビリテーションが不足することが長年の課題でした。この度の連携により、質の高いリハビリが提供され、より多くの患者が心疾患から回復し、日常生活を維持できる環境が整いつつあります。

今後の展望



今後は、急性期から回復期にかけて一貫した心臓リハビリテーションを実施する体制が整い、患者が安心してリハビリを受けられる環境が整備されるでしょう。また、成功したモデルケースを全国に展開することで、日本全体で心疾患患者のQOL向上に寄与することを目指します。両医療機関は、円滑な情報共有と教育の場を整備し、医療従事者の資質向上にも努めていきます。

この一大プロジェクトによって、多くの高齢心疾患患者が自宅での生活に戻ることができるようになれば、医療界にとっても大きな前進となることでしょう。


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会社情報

会社名
一般財団法人SF豊泉家
住所
大阪府豊中市中桜塚3-2-1豊泉家ランドマークタワー2階
電話番号
06-6152-8252

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