スポーツ現場を支える新たな専門家を育成
新潟医療福祉大学で10月5日と6日に開催された第1回新潟スポーツケアナース認定講座は、スポーツ現場において救護活動を担える専門家の育成を目的としています。主催は新潟スポーツ医・科学コンソーシアムで、全国から看護職が集まりました。
この講座では、実際のスポーツ現場で発生したさまざまな事例を交えながら、熱中症や低体温の対応、救命処置、さらには怪我への初期対応など、実践的な救護技能を専門家から学ぶことができました。特に参加者からは、「スポーツ救急看護の基礎を学ぶことができた」との声が多く寄せられ、講座を通じて得られた知識や技術を日常生活や現場に活かしていきたいという意見が目立ちました。
実践的なカリキュラム
参加者は心肺蘇生法やAEDを使用した一次救命処置(BLS)の技術を実地で習得。また、スポーツ外傷発生後の応急処置やテーピングの効果的な巻き方を実演を交えて学ぶなど、充実した内容となりました。これらの知識と技術は、スポーツの現場での救護活動に直結します。
「スポーツの現場は急な事故が多く、救急看護の知識が必要不可欠です。今回の講座で学んだことを、私たちの業務にしっかり活かしたい」と語る参加者もおり、医療職としてのスキル向上が見込まれる結果となりました。
組織的な取り組み
新潟医療福祉大学は、看護、医療、リハビリテーション、栄養、スポーツなど多様な学科を持つ医療系総合大学として、医療現場での「チーム医療」を推進しています。また、学生が資格取得や就職に向けた支援を受けられる体制を整えており、その結果、国家試験合格率や高い就職実績を誇っています。
更に、スポーツ系の学科を擁することによって「スポーツ」と「医療」「リハビリ」「栄養」の融合した学びを展開し、医療とスポーツの架け橋となる人材を育成を目指しています。
今後も、医療機関との連携を深めながら、スポーツ現場を支える新たな医療職の育成に注力していく予定です。