第59回JAA広告賞が選んだ感動の広告
公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会が主催する第59回JAA広告賞、消費者が選ぶ広告コンクールの結果が発表されました。この賞は、広告の受け手である消費者が自らの視点で選考を行う点が特徴で、今年の応募総数は1530点に達しました。審査基準には「感性」「理性」「創造性」があり、119名の一般消費者審査員が約1ヶ月間に渡り、慎重に選ばれた入賞作品が発表されています。
受賞作品の紹介
最高賞であるJAA賞グランプリには、森永乳業や味の素、九州旅客鉄道、西日本シティ銀行など、名だたる企業が選ばれました。それぞれの受賞作品は、コロナ禍の影響を考慮しながらも、明るさや温かさを感じさせるものが多く、消費者の心に響くメッセージが contained されています。
グランプリ受賞作品の詳細
作品タイトル: "海に行けないみなさんに、海から会いにきました。~飛び出す癒やし新聞~"
- 審査員コメント: 陸にいる消費者に向け、動物たちが立体的に飛び出すユニークなアイデアが癒しを与え、特に子供たちに喜ばれました。
作品タイトル: "よくがんばりませんでした"
- 審査員コメント: 賞賛の逆説を巧みに表現し、簡単なのに見るからに美味しそうな料理の提案が心を和ませます。
- - テレビ広告部門: 九州旅客鉄道株式会社・西日本シティ銀行・LINE Fukuoka
作品タイトル: "流れ星新幹線"
- 審査員コメント: 人々の願いを乗せた新幹線の旅が、夢と希望を兼ね備えた素晴らしいメッセージを伝えています。
作品タイトル: "Voice of Home 帰っておいでアナウンス(娘)篇"
- 審査員コメント: 子供の声が印象に残り、単なる企業の広告ではなく、心のこもった招待状のようで感動を呼び起こします。
作品タイトル: "ライブのリレー"
- 審査員コメント: 生の喜びを改めて思い出させてくれる施策が、多くの人たちにシェアしたい気持ちを起こさせます。
作品タイトル: "新宿東口の猫"
- 審査員コメント: 視覚的なインパクトを残し、街のランドマークになる可能性を秘めた広告が際立っています。
経済産業大臣賞
- - テレビ広告部門: サントリーホールディングス株式会社
作品タイトル: "宇宙人ジョーンズ・宇宙人からのアドバイス篇"
- 審査員コメント: ユーモアを交えつつ、重要なメッセージを的確に伝え、安心感をもたらす作品として高く評価されました。
総評
審査員長を務めた芳賀康浩氏は、コロナ禍という特異な時期にもかかわらず、広告が持つ力を実感できる作品が多く存在したと語ります。「明るく温かい」作品が多く、元気や希望をもらった消費者も多かったのではないでしょうか。
本年度のJAA広告賞は、広告の力が乗り越えられる困難に寄り添い、生活者の目線から見た感動的な結果となりました。ぜひ受賞作品をご覧いただき、自らの心の琴線に触れる広告を見つけてみてください。