ゴールデンウィーク明けに備えたデータトラブル予防策と復旧サービス

ゴールデンウィーク明けのデータトラブル増加

ゴールデンウィークなどの長期連休明けは、デジタル機器に関して多くのトラブルが発生します。全国で185拠点を持つデータ復旧サービス「特急データ復旧ウィンゲット」が、こうしたトラブルに備えるための「5つの予防チェック」を公開しました。

デジタル業務の落とし穴

近年、企業や個人が業務をデジタル化する要因の一つとして、データ管理の重要性が挙げられます。パソコン、HDD、SSD、NAS、サーバーなどのストレージ機器は、日常的に貴重なデータを管理しています。しかし、長期休暇中は「通電しない時間が長い」、「使用されない」、「移動や持ち出しが増える」といった影響で、機器の故障や誤操作、システムエラーのリスクが高まります。

特に、テレワークの普及により、家庭とオフィス間でのデバイスの移動が増えることも、一因と言えるでしょう。注意不足により、予期せぬトラブルが発生するケースが少なくありません。

実際に寄せられる復旧相談

「特急データ復旧ウィンゲット」では、毎年ゴールデンウィーク明けから5月中旬にかけて、次のような相談が寄せられています。

よくあるトラブル例

- パソコン（ノート・デスクトップ）

「久しぶりに起動したら電源が入らない」
「起動途中でフリーズしてOSが立ち上がらない」

- HDD（内蔵・外付け）

「接続してもドライブが表示されない」
「カチカチと異音がして認識しない」

- SSD（内蔵・外付け）

「フォーマット・初期化してしまった」
「OS再インストール時に誤って全データを削除」

- NAS（ネットワークHDD）

「アクセスできなくなった」
「RAID崩壊でデータが見えない」

- サーバ（RAID構成含む）

「複数HDDにエラーが発生」
「再起動後にシステムが立ち上がらない」

これらのトラブルの多くは、機器の通電を続けたり、再起動を繰り返すことで状態が悪化することがあります。トラブルが発生した場合は、迅速に電源をオフにし、専門の業者へ連絡することをお勧めします。

長期休暇前にできる5つの予防チェック

「特急データ復旧ウィンゲット」では、データを守るために次の5つの予防策を提案しています。
1. 機器の動作チェック・ログ確認
NASやHDDなどの稼働状態を確認し、異常ログやエラーの有無を確認します。HDDの健康状態をチェックすることで、故障リスクを早期に発見できます。
2. 定期バックアップの実施
重要データは、他のストレージやクラウドにバックアップを取ることが推奨されます。RAID構成の場合でも、1台の機器だけではバックアップとして機能しないことを意識しましょう。
3. 遠隔地・クラウドへの二重保存
災害や故障に備えるために、地理的に異なる場所への保存が効果的です。クラウドサービス「Win-Get! クラウドTENMA」との連携が可能です。
4. UPS（無停電電源装置）の導入・点検
停電時に安全にシャットダウンできるUPSの導入が重要であり、バッテリーの定期点検も行いましょう。
5. 空調・防湿環境の確認
サーバールームや機器設置スペースの温湿度管理、漏水やほこりなどのリスクを見直してください。