世界の意思決定層を深く理解する新たな試み
世界最大の世論調査企業、イプソス株式会社が新たに「Ipsos Global Influentials」(以下、IGI)という画期的な調査を開始しました。この調査は、企業やメディアが意思決定者やトレンドセッターの行動や嗜好を深く理解するために設計されています。
IGI調査の目的とは?
IGIの基本的な目的は、世界中の意思決定層に属する成人を対象として、ビジネス上の意思決定や消費動向を継続的に測定し、分析することです。対象者は、世界40の市場で総世帯所得が上位20%に入る成人やビジネスリーダーです。驚くべきことに、この“Influentials”層の年間世帯所得は22.9兆米ドルに達し、これは2024年時点での中国のGDPを上回る規模です。
幅広い調査対象
IGIでは、アジア太平洋、北米、ヨーロッパ、中東、アフリカ地域の90,000人以上を対象に調査を実施しています。2025年にはラテンアメリカにも調査対象を拡大する計画があり、この広範なデータカバレッジによって、企業はグローバルマーケティング戦略を一貫して構築できるようになります。
調査手法と結果の活用
IGIの調査は年間を通じて継続して行われ、49のカテゴリーにわたる2,000以上のブランドを網羅しています。調査対象には企業向けのB2Bブランドも含まれ、様々な製品カテゴリーでの消費動向を測定します。対象国としてアメリカ、英国、韓国、中国など、多様な国々が含まれており、リアルタイムでのデータ収集を通じて価値観の変化を捉えています。
専門家の見解
イプソスのオーディエンス測定部門グローバルリーダー、ダニエル・ウォン・チー・マン氏は、「IGIは、グローバルに影響力を持つ人々の行動や価値観の変化をリアルタイムで捉え、クライアントが最適なタイミングで施策を打つ手助けをします」と述べています。これにより、企業は生活様式の変化や新たなトレンドをいち早く把握できるようになります。
今後の展開と期待
IGIを通じて、企業はアクセスしづらい層のニーズや価値観の変化を捉えることが可能です。イプソスは、信頼性の高いデータを提供することで、グローバルビジネスの意思決定をサポートし続ける意向を示しています。
調査の詳細はイプソスの公式サイトでも確認できます。今後もこの調査がどのように企業の戦略に影響を与えるか注目が集まります。