日本企業が参画する米国のe-メタン製造プロジェクトの進展
日本企業が参画する米国のe-メタン製造プロジェクトの進展
米国ネブラスカ州で進むe-メタン製造事業、通称Live Oakプロジェクトが新たな展開を迎えました。このプロジェクトには、日本の雄、大阪ガス、東邦ガス、伊藤忠商事が参画し、さらに国際的なプレーヤーであるTotalEnergiesおよびTree Energy Solutions(TES)も加わっています。今回、基本設計に向けた共同開発契約が正式に締結され、2027年度中の最終投資判断(FID)を予定しています。
プロジェクトの狙い
このプロジェクトの目玉となるのは、2030年度中に年間約7.5万トンのe-メタンを生産し、日本へ輸出するという計画です。大阪ガスと東邦ガスはこのプロジェクトを通じて、新たなエネルギー供給方法としてのe-メタンの導入目標である2030年度の1%を達成する助けとなることを目指しています。
e-メタンとは何か
e-メタンは、再生可能エネルギーから生成したグリーン水素と、バイオエタノール工場からのバイオマス由来二酸化炭素を原料としています。これにより、一般の都市ガスと同じ成分を持つメタンが生成されます。この特性により、既存の液化天然ガス(LNG)や都市ガスインフラをそのまま活用できるため、カーボンニュートラル社会へスムーズに移行することが可能です。
参画する企業の役割
TotalEnergiesは、世界的なエネルギー企業で、持続可能なエネルギーを提供する使命を持っています。TESは、欧州でのエネルギー安全保障と脱炭素化に貢献しているグリーンエネルギー企業です。大阪ガス、東邦ガス、伊藤忠商事はそれぞれの企業理念のもと、このプロジェクトに参加し、共通の目標であるカーボンニュートラル実現を目指しています。
カーボンニュートラルの重要性
5社はe-メタンの商用スケールでの製造と国際的なサプライチェーンの構築を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に寄与することを約束しています。この取り組みは世界における温暖化対策やエネルギー問題解決にもつながります。
最後に
Live Oakプロジェクトは、単なるビジネスチャンスにとどまらず、持続可能な未来を築くための重要なステップとなることでしょう。日本企業が米国で手掛けるこの試みは、単独での取組みでは実現が難しいグローバルな課題に対する解決策になることが期待されています。今後の共同開発の進展に注目です。
会社情報
- 会社名
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Daigasグループ
- 住所
- 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号
- 電話番号
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