三井住友海上とSIGNATEの提携によるデジタル人財育成
企業のデジタル化やデータ活用が進む中、株式会社SIGNATE(東京都港区)は、三井住友海上火災保険株式会社(東京都千代田区)と手を組み、デジタル人財の育成と評価でトータル支援を行っています。年に約1,000名のデジタル人財を育成することを目指し、二つの主要なサービスを提供しています。
1. SIGNATE Cloudによる実践研修
SIGNATEが提供する「SIGNATE Cloud」は、思考を実際の行動に移すことに重きを置いた実践的なオンラインプラットフォームです。三井住友海上の社員向けに職種やスキルレベルに応じたカスタマイズされたコースを展開しています。
具体的には、データ分析を重視したコースとして「Python入門」や「pandas道場」、「健康経営のための疾患リスク予測」など、現場のニーズに基づいた講座が用意されています。また、新たに「データサイエンティスト検定サポート」や「生成AIを活用したデータ分析」コースも開始され、より専門性を高めています。デジタルビジネス関連のコースも充実しており、「AIプロジェクトテーマ選定法」や「ビジネスデザイン」など、AI技術をビジネス活用に結びつける実践的なスキルを学ぶことができます。
このようなカリキュラムを通じ、参加者は業務に直接役立つスキルを身につけ、修了後にはスキルの客観的なアセスメントが行われ、認定制度に活用されます。
2. SIGNATE Partnersによる専門的認定支援
SIGNATEの「SIGNATE Partners」サービスは、専門知識をもつ外部審査員が評価を行うことで、デジタル人財の育成プロセスへ客観的な視点を提供します。AIやDXの分野で高い専門性を有する人材が、三井住友海上のデータ分析人財の認定をサポートします。これにより、スムーズかつ質の高い審査プロセスが実現し、育成の効果がより一層高まります。
3. トータル支援の導入メリット
SIGNATEのサービスを活用することにより、三井住友海上では以下のような成果が期待されています。
- - 研修と評価を組み合わせることで、デジタル人財のスキル獲得と認定を効率的に実施。
- - 社外の専門知見を取り入れた客観的かつ信頼性の高いスキル評価。
- - 育成から評価までの一貫した運用により、デジタルトランスフォーメーション(DX)の全面的な推進。
SIGNATEの概要
株式会社SIGNATEは、日本国内最大のAI・データ人材ネットワークを展開し、様々な業界におけるデジタルトランスフォーメーションを促進しています。テクノロジーによる事業変革や人材育成・採用を通じて、企業や行政のDXを支援し、労働生産性の向上に貢献しています。
企業として、様々な産業領域でのプロジェクトを支援するだけでなく、一次的な人材育成に留まらず、長期的な視点での人材戦略を構築する役割を果たしているのです。
まとめ
SIGNATEと三井住友海上の取り組みは、デジタル人財の育成と評価における新たなモデルを模索するものであり、今後も企業のDX推進に寄与していくことでしょう。デジタル人財育成の未来を切り拓くこのパートナーシップは、業界全体にとっても参考となる素晴らしい事例です。