新型削正車「きずな」
2026-07-28 14:16:37
新型レール削正車「きずな」で安全性と快適性を向上
新型レール削正車「きずな」の導入
近畿日本鉄道(近鉄)は、2026年9月から新しい削正技術を採用した新型レール削正車「きずな」を導入する計画です。この新型車両は、カッター刃を用いた「ミリング式」によるレールの削正方式を採用しており、巻き起こるレールの問題を未然に防ぐことを目指しています。
レールの安全性と快適性の向上
現状のレールでは、車両が走行する中でレールと車輪が常に接触し合っており、その摩擦によって金属疲労が蓄積され、傷が生まれることがあります。このような傷を放置すると、内部に進行してき裂が生じ、最終的には重大なレール折損を引き起こすリスクがあります。
新型車両「きずな」の導入により、レール表面の金属疲労を早期に除去することが可能となります。これにより、レール折損のリスクを大幅に減少させ、列車運行の安全が一段と向上することが期待されています。
さらに、「きずな」はレールの形状を整えることで、騒音の軽減と振動の低下を実現し、結果的に乗客にとって快適な移動空間を提供します。
ミリング式への移行
従来の削正方式は、回転する砥石を使用した「グラインディング式」に依存していました。「きずな」は新たにミリング式を導入することで、作業の効率化を図ります。一回の作業で処理できる距離が従来の約2倍に延び、これにより全体の作業効率も向上します。
さらに、削正作業中に発生する切りくずは専用のコンテナに集められ、すべてリサイクルされるため、環境への負荷も軽減される取り組みが行われています。
作業時にはほとんど火花が発生しないため、作業員の負担を軽減し、省力化にも繋がります。
改軌機能による柔軟な運用
「きずな」のもう一つの特筆すべき点は、輪軸を交換することで異なる線路での作業が可能になる「改軌」が実現されていることです。この機能により、近鉄の全線区での柔軟な削正作業が可能になるため、より広範囲にわたってレールの保守管理が行いやすくなります。
これまでの削正作業との比較
これまでのレール削正作業は、レール表面の傷が発見された際に行われていましたが、タイミングによっては対処が遅れ、補修が必要な状態に進行してしまうこともありました。今後「きずな」を運用することで、削正の頻度と量を増加させることで、安全性がさらに向上します。
定期的なメンテナンスを行うことにより、レール交換の頻度も抑えられ、全体的な維持管理にかかる手間を省くことが期待されています。
今後のスケジュール
新型レール削正車「きずな」は2023年5月28日に近鉄京都線の宮津基地に到着し、9月には整備を終え、本線での作業が始まる予定です。「きずな」の稼働により、さらなる安全性の確保が期待されています。
会社情報
- 会社名
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近畿日本鉄道株式会社
- 住所
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