和歌山・古座川町が映画祭と国際ワークキャンプを通じて活性化
和歌山県の古座川町には、日本の伝統と自然が織りなす美しい景観が広がっています。中でも、国指定天然記念物の「一枚岩」は、地元のシンボルとして親しまれており、町の魅力を象徴する存在です。近年、過疎化と高齢化が進む中、この一枚岩を支えに地域を活性化させようという新たな取り組みが始まっています。
映画祭プロジェクトの始動
このプロジェクトは、地元出身の田堀穣也さんが主導する「大地を見上げる映画祭実行委員会」によって立ち上がりました。田堀さんは地元に対する強い愛情から、地域に新たな息吹を吹き込むためにこの映画祭を企画しました。映画祭の開催を通じて、地域の文化や歴史を広く知ってもらい、町の魅力を再発見してもらうことが狙いです。
さらに、映画祭の開催期間中には、NPO法人日本国際ワークキャンプセンター(通称:NICE)が主催する「国際ワークキャンプ」が同時に行われることが決定しました。2025年には、10月16日から26日までの11日間にわたり、国内外から集まった若者たちが協力して地域の活性化に向けた活動を行う予定です。
ワークキャンプの内容
この国際ワークキャンプは、世界各国の若者たちを対象としたボランティアプログラムです。参加者は共同生活をしながら、自らの手で地域貢献活動に取り組むことになります。具体的には、映画祭の会場づくりや地元の学校訪問、草刈りなど、地域の様々なニーズに応える活動を行います。共同生活を通じて、異なる国や文化を持つ仲間たちとの絆が深まり、参加後にはその土地に深い愛着を抱くことが多いといいます。
参加予定者の一人は、「映画が地域活性化の手段になり得る」という魅力に惹かれ、古座川町を訪れることを決意したと話しています。彼らの熱意と行動が、地域に新たな風を吹き込むことに期待が寄せられています。
地域とのつながりを大切に
NICEは、すでに世界各国の提携団体に参加者募集の広報を開始しており、海外からの申し込みも続々と寄せられています。国籍や言語が異なるボランティアたちが集まることで、古座川町に新しいつながりが生まれ、地域の可能性が広がることが期待されています。
地域の魅力を伝える映画祭と、国際的なワークキャンプの融合は、古座川町にとって貴重な機会であり、活性化の出発点となることでしょう。このプロジェクトを通じて、また一つの新しいストーリーが紡がれていくことを楽しみにしています。
プログラム概要
- - 開催日程: 2025年10月16日(木)〜2025年10月26日(日)
- - 定員: 6名(日本人募集中)
- - 申込・詳細はNICEホームページからご覧いただけます。
NPO法人NICEの役割
NPO法人NICEは、国内外で35年にわたりボランティアプログラムを主催し、海外のNGOと連携しながら様々な社会課題に対処する活動を行っています。古座川町の映画祭プロジェクトに参加することで、地域に新たな価値をもたらし、より多くの人々にその魅力を知ってもらうことを目指しています。