奈良県立図書情報館「ケアをなぞる」後編の開催
奈良県立図書情報館では、私たちの生活の中で避けては通れないテーマ「ケア」に焦点を当てたイベント「ケアをなぞる」の後編が開催されます。このイベントは、私たちが日常生活の中で無意識に行っている「ケア」が、社会の中でどのように捉えられているのかを探ることを目的としています。
ケアとは何なのか?
「ケア」という言葉は様々な文脈で使われることが多いですが、正確に何を指すのか、多くの人にとって明確でない部分があります。特に、図書館のような公共の場において、「ケア」がどのように機能し、誰がその役割を担うのかといった問いは重要です。このイベントでは、これまでの前編に続き、後編として「文学」と「公共」をテーマに新たな視点から「ケア」を探求していきます。
第3期:ケアと文学
後編は、2025年10月の展示「ケアと文学」から始まります。この図書展示は10月1日から10月30日まで行われ、講演会は10月26日に予定されています。著名な文学者、横道誠さんが講演を行い、「文学とケア」について深く考察します。横道さんは、発達障害や依存症の当事者として、自助グループ活動を通じて相互的なケアの重要性についても語ります。
横道さんは、自身の著作活動を通じて、当事者としての視点を持った文学的実践や教育の重要性を強調し、この分野における多様なアプローチを紹介します。
第4期:ケアと公共
さらに、11月29日から12月27日には「ケアと公共」に関する展示が続き、12月21日には哲学者、朱喜哲さんによる講演が行われます。この講演では、図書館の公共性と、個人の読書体験との間のバランスについて探求します。読者それぞれが抱える個人的な関心と、図書館というパブリックな空間の関係について新たな視点が提供されることでしょう。
参加方法
講演会は各回定員100名の先着順で、参加は無料です。申し込みが必要となるため、興味のある方は早めのご予約をお勧めします。詳細な情報は奈良県立図書情報館の公式ウェブサイトで確認できます。
このように、奈良県立図書情報館での「ケアをなぞる」後編は、文学や公共の観点から「ケア」を考える貴重な機会となります。私たちの身近にある「ケア」がどのような影響をもたらしているのか、ぜひこの機会に一緒に考えてみませんか?