大阪での医学講座がもたらす新たな知見
2023年8月21日、大阪市に位置する医療法人医誠会は、提携施設である「うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park」にて、興味深い医学講座を開催しました。そのテーマは『いびき、日中の眠気が気になる…もしかしてそれ、睡眠時無呼吸症候群?』です。この講座では、現代人が抱える睡眠問題に対する理解を深めることを目的として、専門の耳鼻咽喉科医が解説を行いました。
睡眠時無呼吸症候群を知る
多くの人が経験する「いびき」や「日中の眠気」。これらの症状が、実は睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインであるかもしれないと聞くと驚く方も少なくありません。この講座では、SASに関する基本的な知識やリスク、さらにはその治療法についても詳細に解説されました。
1. 睡眠の重要性
良質な睡眠は、健康全般や日常生活の質を大きく左右します。睡眠不足が続くと、集中力や判断力が低下し、仕事や学業にも悪影響を及ぼす可能性があります。参加者たちは、睡眠の重要性を再認識しました。
2. 睡眠時無呼吸症候群とは
SASは、夜間に何度も呼吸が止まるか、呼吸が浅くなる状態を指します。この状態を放置すると、心臓病や脳卒中など、さまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。参加者にとって、問題の深刻さを理解できる貴重な機会となりました。
3. 原因
SASの原因は多岐にわたりますが、肥満や年齢、喫煙などが主な要因とされています。特に、肥満は気道を圧迫しやすく、症状を進行させる大きな要因です。医師は、生活習慣の見直しが重要であると強調しました。
4. 放置した場合の危険性(合併症)
SASを放置すると、心血管系の病気、糖尿病、うつ病など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。実際のケーススタディを通じて、これらのリスクについて具体的に説明され、参加者たちは強い危機感を持つことができました。
5. 検査方法
睡眠時無呼吸症候群の診断には、ポリソムノグラフィー検査など、専門的な検査が必要です。講講座の参加者も、自身の健康状態について真剣に考え、必要であれば受診を検討するようになりました。
6. 治療方法
治療法には、生活習慣の改善、CPAP(持続的気道陽圧療法)の導入、さらには外科手術まで多岐にわたります。ただし、患者の状態に応じた適切な治療法を選択することが重要です。医師が事例を交えながらわかりやすく説明しました。
健康独自の検査も実施
講座のフィナーレでは、参加者に対して無料骨密度検査を提供しました。医療従事者がその場で結果を説明し、生活習慣へのアドバイスも行われました。このような健康啓発活動は、地域社会にとって非常に価値あるものです。
うめきた温泉 蓮 Wellbeing Parkとは
この施設は、ウェルネスをテーマにした健康増進施設で、温浴、運動、メディテーションなど、様々な手法で心身の健康をサポートします。2015年に開業した「神戸みなと温泉 蓮」のノウハウを生かした多彩なサービスを提供しており、特に健康志向の高い方々に人気です。
医療法人医誠会について
医誠会は、1979年に設立され、大阪を拠点に全国に病院やクリニックを展開する医療法人です。“断らない救急”“待たせない救急”を目指す医誠会国際総合病院は、地域医療に貢献することを理念としており、最新の医療技術を導入しつつ、国際的な医療サービスの提供にも力を入れています。これからも、地域のみなさまの健康を守る活動を続けていく所存です。