ネクソンの2025年度業績発表
オンラインゲーム開発・運営を手掛ける株式会社ネクソン(東京都港区、代表取締役社長:イ・ジョンホン)は、2025年度第4四半期および通期連結業績を公開しました。業績の発表に際し、イ社長は「2025年は通期売上収益が過去最高となり、大変喜ばしい年でした」と語りました。
特に好調な業績を引き出したのが新作ゲーム『ARC Raiders』です。このタイトルは、昨年10月のリリースからわずか15週間で、最大同時接続者数96万人を記録し、累計販売本数が1,400万本を超えました。イ社長はこの成功が、ネクソンのグローバル成長戦略の実証となったと指摘しました。
第4四半期および通期の業績概要
2025年度の第4四半期の売上収益は前年同期比55%増の1,236億円で、業績予想の範囲内に収まりました。主な要因は、メイプルストーリーフランチャイズやPC版『アラド戦記』の好調に加え、『MapleStory: Idle RPG』と『ARC Raiders』の新作タイトルの効果です。
営業利益は72億円に達し、黒字に転じましたが、予想を下回る結果となりました。これは、特に『ARC Raiders』の成功に伴う人件費や新作タイトルの立ち上がりによるプラットフォーム手数料が計画を上回ったためです。
また、過半の277億円は2026年度第1四半期に収益認識される予定で、これも業績に影響を与えています。
2025年度通期業績の詳細
2025年度の総売上収益は4,751億円で、前年比6%の増加を記録しました。この成長はメイプルストーリー、アラド戦記、FCの3大フランチャイズからの安定した収益が大きく寄与しています。特にメイプルストーリーフランチャイズは43%の成長を達成し、歴代最高の売上を記録しました。
アラド戦記は、PC版が2桁成長をし、全体的に見ると安定したプレイヤーエンゲージメントを保っています。しかし、モバイル版の売上は減少傾向にあります。
ゲームタイトルごとの成果
新作『MapleStory: Idle RPG』は韓国市場においてロケットスタートを切り、10週間以上1位を維持しました。しかし、プログラム上の不具合が発覚し、対応を余儀なくされたことが影響しました。この結果、第4四半期の売上および営業利益がそれぞれ約90億円と約40億円減額されました。
一方で、『ARC Raiders』はTOKYO GAME SHOW 2025での発表以来、十分な評価を受け、プレイヤーの継続率も安定しています。今後も月次のコンテンツアップデートを通じてプレイヤーとのエンゲージメントを強化していきます。
株主還元と今後の見通し
ネクソンは2025年度、8年連続で1,000億円以上の営業キャッシュフローを創出し、株主還元の観点からも積極的な自己株式取得を進め、配当も倍増。2026年度には、さらなる成長を見越して頻繁に更新を行っていく方針を示しています。
第1四半期では、売上収益が前年比で32%から44%増加すると予測され、今後の業績に大きな期待を寄せています。
キャピタル・マーケット・ブリーフィングの開催
2026年3月31日にはキャピタル・マーケット・ブリーフィングが予定されており、ネクソンの経営陣が今後の経営戦略について説明する機会が設けられます。詳細はIRウェブサイトにて確認可能です。
ネクソンは、今後も多様なコンテンツを通じてプレイヤーに新たな体験を提供し続ける所存です。