新しい結婚式の形「令和型ウェディングパーティ」誕生の背景と意義

結婚式に対する価値観は近年急速に変化しており、これを受けてブライダルメディア4社が協力し「令和型ウェディングパーティ」という新しいスタイルの結婚式を推進することを発表しました。この新しいスタイルは、従来の披露宴という形式にとらわれず、カップルがゲストとともに楽しむことを重視したアプローチを提案しています。

結婚式への新たな考え方の浸透

近年、結婚を希望する若い世代の間でも、結婚式に対する憧れは強いことが示されており、例えば高校生新聞の調査によると、高校生の79％が「結婚するなら結婚式を挙げたい」と応えています。しかし、式に初めて参列した際、「挙げたい」と思っていた人の中で51.6％が「迷い始めた」と回答していることが調査で明らかになっています。特に初回の参列では「注目されることへの抵抗感」が強く、複数回になると「費用や準備の負担」も意識される傾向があります。

このような状況を背景に、「自分たちの披露を目的としない」結婚式スタイルに魅力を感じるカップルが増加しています。調査によれば、「主役は自分たちではない」と考えるカップルが32.7％もいるとのことです。これにより、従来の婚礼スタイルに代わって、カップルが自分たちのスタイルで結婚式を実現する道が開かれました。

「令和型ウェディングパーティ」の特徴

「令和型ウェディングパーティ」は、伝統的な「披露」の枠から解放され、カップルがゲストとの自然なつながりを重視したパーティ形式です。この新しいスタイルの実施に賛同する結婚式場も、276ヶ所にのぼります。これにより、より自由で多様な結婚式の在り方を社会へと示し、実施率の向上を目指しています。

また、各ブライダルメディアでは、「令和型ウェディングパーティ」に対応している式場を容易に見つけられるように、検索結果にアイコンを表示する機能を導入します。この取り組みにより、カップルは自分たちの希望に沿った式場を探しやすくなり、より多様な結婚式の選択肢を享受できるようになります。

ブライダルメディアの役割と意義

代表的なブライダルメディアとして、オリジナルライフ株式会社の榎本社長は、結婚式が「両家の披露の場」から「感謝を伝える場」へと進化していることを強調しました。この進化のメッセージをより広く浸透させるために、メディアの連携が重要だとしています。他のメディアの代表者も、結婚式の新たなフォーマットを提示し、広く社会にその存在を認識させることを目指しているとのこと。

また、エンタメにおける未来を見据え、多様な結婚式のあり方が認識されることは組織全体の取り組みと一致し、新たな市場の形成に寄与することが期待されています。

結論

結婚に対する意識の変化は、今後の結婚式のスタイルに大きな影響を与えるでしょう。「令和型ウェディングパーティ」は、カップルが自分のスタイルを尊重し、ゲストと共に楽しむ特別な時間を提供する新たな選択肢として、さらに広がっていくことでしょう。こうした取り組みが、結婚式への意欲を再点火させることを期待しています。