福島の未来を考える
2025-06-09 12:19:10

福島でエネルギーの未来を見つめるパルシステム職員たちの旅

福島でエネルギーの未来を見つめる



5月31日と6月1日、パルシステム東京の職員39人が福島を訪れ、東京電力福島第一原発の事故や東日本大震災の影響を学ぶツアーが行われました。この取り組みは、14年の年月を経てもなお続く放射能の影響や、地域の人々が抱える苦悩を理解することを目的としています。

ツアーの始まり



一行は、2020年に全線再開したJR常磐線の富岡駅に降り立ち、駅構内の線量計や立ち入り禁止区域のバリケードなど、未だに残る災害の爪痕を目の当たりにしました。その後、双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」に向かい、地震や津波、原発事故の証拠を示す展示物を見学しました。展示では、福島県における災害関連死の多くが原発事故による避難生活に起因していることが強調され、その影響を受けた人々の心の痛みが伝わってきました。

地元の方々との交流



伝承館の訪問後、富岡町の文化交流センターに移り、原発事故による避難時の体験を一般社団法人とみおかプラスの理事である吉田恵子さんから聞きました。彼女は、発災翌日に避難していった際の心情や、避難生活でのコミュニティ形成の重要性について語りました。避難所では、参加者同士のコミュニケーションを促進するためにさまざまな活動を行ったことが紹介され、地域の人々が結束して新たな支え合いを生んでいたことが印象的でした。

再生可能エネルギーの未来



続いて、飯舘電力からのスピーカーが福島県のエネルギーの歴史と、再生可能エネルギーの必要性について説明しました。福島県は、明治期以来首都圏にエネルギー供給を行ってきた経緯があり、その中で原発事故が地域に与えた影響は計り知れないものでした。同社は、帰れなくなった土地を利用して太陽光発電の活動を推進しており、その収益を地域の復興活動に活かしています。

参加職員の感想



ツアーの中で職員たちは、福島の現状を理解するとともに、持続可能なエネルギーの重要性についてのメッセージを受け取りました。その中で「エネルギーの選択は未来の責任である」という認識を新たにしました。最終日には、参加者同士で学んだことを共有し、どのようにして地域でのエネルギーの重要性を広めるかを討議しました。「エネルギーを選ぶことは私たちの未来を選ぶことである」という思いを持ち、今後も地域の人々とのつながりを大切にしていくことを誓い合いました。

結びに



パルシステム東京はこれからも食とエネルギーの持続可能性を追求し、地域社会との関係を深めていくための活動を続けていくことでしょう。福島の苦しい経験を無駄にすることなく、未来のためのエネルギー選択を進める姿勢が求められています。今後、国際協同組合年を迎える2025年には、さらに多くの人々にその意義を伝える活動が期待されます。


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会社情報

会社名
パルシステム生活協同組合連合会
住所
東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿
電話番号
03-6233-7200

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