奈良の起業家支援プログラム『NARA STAR PROJECT』第8期が始動

2024年9月6日、奈良市のコンベンションセンターにて、地域のベンチャーエコシステムを支援する取り組みとして『NARA STAR PROJECT』の第8期がキックオフしました。このプログラムは、起業家や経営者に対する支援を目的としており、半年間の集中的なトレーニングを通じて、彼らの事業成長を加速することを目指しています。

奈良市長の仲川げん氏は、このイベントの冒頭で挨拶を行い、地域経済の活性化と産業創出に向けた自らのビジョンについて語りました。特に、起業家たちが互いに刺激し合い、成長し続ける環境の重要性を強調しました。そして、この日のイベントは、そのための第一歩となるものでした。

『NARA STAR PROJECT』は、これまでの実績に基づいて、特に成長志向を持つ起業家たちに向けたプログラムを提供します。2024年度は過去最多の21名が応募し、厳正な審査の結果、以下の7名が第8期生として選ばれました。

- 株式会社Tale Navi代表取締役：今井駿一（インバウンド観光関連事業）
- 国広産業株式会社代表取締役社長：影石崇（製造業）
- 株式会社Chamikodo代表取締役：竹本清香（飲食業）
- 株式会社HARUHINO代表取締役：辻之所恒久（皮革製品企画・製造販売）
- やまとびと株式会社常務取締役：堀井彬孝（広告制作・旅行業）
- plus1株式会社代表取締役：山田良一（障害者就労継続支援事業）
- 株式会社吉川電機製作所代表取締役：和田拓也（製造業）

イベントでは、各メンバーへのメンタリングを行う先輩起業家の紹介やプログラムの詳細についての説明が行われました。特に、フォーラムやメンタリングの重要性が強調され、参加者は経営課題に対する具体的な解決策を学ぶ機会を得ることができました。

このプログラムは、2025年3月に予定されている修了式まで継続され、期間中には全6回のフォーラム、EO Osaka所属の経営者からのメンタリング、資金調達会、さらには交流イベントが計画されています。これにより、各参加者の事業成長が支援される仕組みです。

EO Osakaは、国際的な非営利組織であるEOの日本における支部の一つであり、関西を中心にさまざまな起業家が参加しています。彼らは、世界の経済の流れを見据えながら、成長を続けるアジア経済のハブを関西に築くことを目指しています。

奈良市のこの試みは、地域経済を盛り上げるだけでなく、高い成長意欲を持った起業家に新たな道を開いていく素晴らしいプログラムです。今後の進展に注目です。