Adeccoがインドネシアで特定技能評価試験を実施
アデコ株式会社が、インドネシア・ジャカルタで外国籍人財向けに特定技能1号評価試験を開催しました。この試験は、2025年5月28日に行われ、日本の自動車運送業界でのドライバーとして働くことを希望する受験者が対象です。
試験は、タクシードライバーとトラックドライバーの2種類があり、タクシー部門では10名が受験し、そのうち3名が合格。一方、トラック部門では50名が受験し、27名が試験に成功しました。合格者たちは、アデコによって日本での就業支援を受ける予定です。この試験は、現地の日本海事協会の職員が監督するもと、アデコが指定した会場で実施されました。
特定技能制度の背景
自動車運送業は国内の重要な基幹産業ですが、現在はドライバー不足が深刻な問題となっています。特に、労働人口が減少し、高齢化が進む中、ドライバーの依存が高まってきています。さらに、2024年4月から施行された働き方改革関連法により、トラックドライバーの時間外労働が制限され、物流体制の脆弱化が懸念されています。物価高の影響もあり、物流コストの上昇も避けられない状況です。
こうした課題を受け、政府は2024年3月に自動車運送業分野を特定技能の対象に追加する閣議決定を行いました。これにより、外国籍ドライバーの受け入れが可能となり、業界の人手不足解消が期待されています。
アデコの取り組み
アデコは、海事協会との連携を強化しており、海外で特定技能1号評価試験を実施することで、来日しなくても資格取得を目指すことができる機会を提供しています。試験に合格したドライバーを迅速に顧客に紹介することにより、自動車運送業界の人手不足解消を支援しています。このような取り組みが、日本の物流の安定性を確保するために重要な役割を果たすと考えられています。
常務執行役員である幸山貴行氏は、特定技能の在留資格を持つ外国籍ドライバーに期待がかかっていると述べています。アデコは、2022年から特定技能外国人の紹介や育成支援を行い、これまでに1,000名以上の人材をサポートしてきました。今後も、インドネシアだけでなく、世界各国でこの試験を実施し、業界の課題を解決していくつもりです。
未来へのビジョン
アデコの目指すビジョンは、「人財躍動化を通じて、社会を変える。」です。このビジョンに基づき、仕事を通じて活躍できる人材を育成し、働く環境の改善を推進しています。今後も外国籍人財の紹介や就労支援に注力し、全ての働く人々と企業の成功をアシストしていく方針です。
詳細については、
アデコの公式サイトをご覧ください。