コクヨ、スタジアムチェア「Centura」の新たな挑戦
コクヨ株式会社は、持続可能な社会を実現するための新たな一歩を踏み出しました。その一環として開発されたのが、スタジアムチェア「Centura」の特別仕様品です。この製品は、甲子園球場で回収されたポリエステル製のビールカップをリサイクルした繊維を使用し、クッション材に配合することで、環境への配慮と快適さを両立させています。
再生素材の活用
「Centura」は、コクヨが掲げる「循環型社会への貢献」の理念に基づいて設計されました。具体的には、帝人フロンティア株式会社と提携し、甲子園球場で集められたビールカップです。20%のリサイクル繊維を使用したクッション材が、このスタジアムチェアの背部分に組み込まれています。これにより、環境への負荷を軽減しつつ、観客に快適な座り心地を提供します。
特別仕様品のデザイン
「Centura」の特別仕様品は、スタジアムデザインのトレンドを押さえた洗練されたフォルムを持っています。本体は標準色のグリーンで、座面にはウレタン素材を採用しています。それに加え、背部分には今回の再生素材を使用し、独自の安定性と快適性を兼ね備えた仕上がりとなっています。
未来への導入
この特別仕様チェアは、2025年3月にオープン予定の「ゼロカーボンベースボールパーク」内、日鉄鋼板 SGL スタジアム尼崎に約150席分が納品される予定です。この新しい球場は、阪神タイガースのファーム施設が移転し、最新の環境基準に対応した設計が施されています。約3,600席の客席の一部に、今回の「Centura」が使用されることが決まっており、観客に心地よい空間を提供することを目指しています。
環境への取り組み
「ゼロカーボンベースボールパーク」では、環境に配慮したさまざまな取り組みが実施される計画です。太陽光発電や蓄電池を導入し、省エネ対策に力を入れ、ペットボトルやプラスチックカップのリサイクル制度を導入するなど、持続可能な施設としての評価向上を図ります。これにより、阪神タイガースのファーム選手たちが自然環境の中で練習し、観客が地域の魅力を感じながら楽しむことができる場所となるでしょう。
コクヨの持続可能性への貢献
コクヨは2022年に長期ビジョンを策定し、「自律協働社会の実現」を目指しています。そのビジョンのもと、「Well-beingの向上」「社会価値創出」「気候危機への対応」「循環型社会への貢献」といった多様なチャレンジに取り組んでおり、2030年に向けた具体的な目標を設定しています。「Centura」の特別仕様品も、その一環として位置づけられています。
その取り組みの詳細や最新情報は、コクヨの公式サイトで確認することができます。持続可能な社会に向けた彼らの活動を通じて、私たちも日常生活の中でどのように環境を守ることができるか、あらためて考える契機になります。
まとめ
コクヨの「Centura」は、ただのスタジアムチェア以上の意味を持ちます。環境フレンドリーな素材を使用することで、観客に快適さを提供しつつ、持続可能な社会の実現にも寄与します。これからのスポーツ観戦は、このような配慮がより重要な要素となっていくことでしょう。今後の展開に期待が高まります。