ミュージカル「十二人の怒れる男」が甦る
いずみたくが遺した幻のミュージカル、タイトル『十二人の怒れる男』が2026年2月に上演されることが決定しました。この作品は、よく知られた作曲家のいずみたくが残した譜面が元になっており、五戸真理枝が演出を手掛け、イッツフォーリーズによって舞台化されます。
このミュージカルは、もともと1970年代に今は消えてしまった専門学校のために書かれたもので、いずみたくの遺された資料の中から見つかりました。譜面には多くの情報は記されていなかったものの、その内容は大きな魅力を秘めています。五戸真理枝はこの作品をどう表現するか、深く考えています。
脚本と演出:五戸真理枝
五戸真理枝は、この作品のテーマに対し力強いメッセージをパフォーマンスで伝える計画です。「この物語には、人間が自己中心的であり、他者を思いやることが難しいという本質が込められています。無罪か有罪かの判断が求められる中で、陪審員たちは各自の信念に挑むことになります。」と彼女は語ります。
彼女は、兵庫県三田市出身で、早稲田大学で演劇を学びました。過去には多くの作品を演出し、2023年には読売演劇大賞で最優秀演出家賞を受賞するなど、確固たる業績を残しています。古典から現代劇まで幅広いジャンルでの演出が彼女の特徴です。
音楽監督:田中和音
音楽監督には田中和音が起用され、彼もこのプロジェクトに対する強い情熱を持っています。「いずみたくの美しいメロディは歴史的名作にふさわしいものです。」と彼は語り、スコアの編曲や新たな作曲に挑むという大役に気を引き締めています。
田中はピアニストや作編曲家として、多くの舞台や映画の音楽を担当してきました。彼は「大変な名誉である一方、プレッシャーも感じていますが、全力で取り組む所存です。」と意気込みを見せています。
あらすじ
物語の舞台は陪審員室、ある殺人事件の裁判に関連しいる。被告となる少年は父親を殺したとされ、陪審員たちは全員一致で判決を下さなくてはなりません。しかし、最初の投票では11人が「有罪」と主張する中、ただ一人が「無罪」に票を投じます。このひとりの異議がきっかけとなり、陪審員たちは証拠や証言の再検討を始め、次々と新たな事実が明らかになります。
彼らの緊張感あるディスカッションは、最終的にそれぞれの信念を試される場となり、登場人物たちの人間性や社会的価値観が浮き彫りにされていきます。激しい論争を経ながらも、最終的にどのような結末が待ち受けているのか、期待が高まります。
公演概要
イッツフォーリーズ公演
ミュージカル「十二人の怒れる男」
日程:2026年2月6日(金)〜 2月15日(日)
会場:浅草九劇
東京都台東区浅草2-16-2 浅草九倶楽部2F
原作:レジナルド・ローズ
音楽:いずみたく
脚本・演出:五戸真理枝
音楽監督:田中和音
主催・企画・制作:株式会社オールスタッフ
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズという形で、観客による感動の瞬間を作り出すことに全力を尽くします。