新入社員をAI人材に育成するアスノシステムの2日間プログラム

アスノシステム株式会社の新たな挑戦：短期間でAI人材の育成

アスノシステム株式会社は、東京都港区に拠点を置く企業で、国内最大規模の貸会議室検索サイト「会議室.COM」を運営しています。同社は、2025年6月2日と3日の2日間にわたって、新入社員向けのAIプログラミング研修を実施し、参加者はわずか2日でアプリを開発するという成果を収めました。この研修は、社内でのDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進し、AI時代に必要とされるスキルや課題解決能力を短期間で養うことを目的としています。

研修の目的と内容

本研修の主な目的は、「AIリテラシー」を身につけさせることです。AI技術が急速に進化している昨今、単なるプログラムのコーディング能力だけではなく、AIを適切に活用し、課題を解決する力が求められています。研修では、システムエンジニアがAIを活用する際の基礎を学び、AIを「使える人材」を育てるだけでなく、「活かせる組織文化」を作ることも視野に入れています。

参加した5名の新入社員は、2つのチームに分かれ、オリジナルのアプリを開発するプロジェクトに挑戦しました。作成されたアプリの一つは、クレープ屋さんをテーマにしたタイピングゲームで、お客さんからの注文に対して、制限時間内にトッピングをタイピングするという内容です。もう一つのアプリは、京都の観光名所を紹介する情報サイトで、各名所に関する詳細情報を提供しています。

研修を通じて得られた成果

参加者たちは、アプリ開発を通じて「AIの提案を鵜呑みにせず、目的に合わせて最適化する」という姿勢を身につけました。特に、AI利用に伴うリスクや課題を自発的に洗い出しながら、実践的なスキルを磨くことができた点が大きな成果です。研修プログラムでは、実際の開発を通じてAIリテラシーを強化し、エンジニアとしての有効なスキルを習得しました。

背景と今後の取り組み

アスノシステムは、従来の技術だけでは対応できないという強い危機感を抱えています。生成AIの進化が急速に進む現在、エンジニアに求められる技術が変わる中で、AIに関連する心構えやスキルを早急に身につけさせる必要があると考えました。そのため、実践的なプログラミング研修を新入社員に導入したのです。

今後の展望として、アスノシステムは毎年本研修を継続し、全社員を対象とした研修制度を拡充していく方針です。職種別の業務に対応したプロンプト集の整備を進め、AIを「使える人材」を育成し、さらには「活かせる組織文化」を形成していくとしています。

アスノシステム株式会社の概要

アスノシステムは、2009年に設立され、システム開発のエキスパートとして多くの成功を収めてきました。同社は、より良い社会のためのITサービスを提供し続けることで、明日を創造する企業としての役割を果たしています。そのために、様々なビジネスニーズに対して効率的なソリューションを提供しています。アスノシステムの取り組みは、エンジニアや新入社員ばかりでなく、企業全体にとっても貴重な資産となるでしょう。