「前宮そらまちこども園」が第18回キッズデザイン賞を受賞
岐阜県各務原市にある「前宮そらまちこども園」が、第18回キッズデザイン賞を受賞しました。この賞は、子どもたちの安全や感性を育む環境を提供することを目的としており、子どもの未来を考えた素晴らしいデザインが評価されるものです。
本園は、株式会社ジャクエツが設計を手掛け、平成24年に民間移管を経て新たに建設された認定こども園です。約3,000㎡の敷地には、周囲の自然環境を活かした配置が施されており、地元産の木材を利用した園舎は、子どもたちが自由に遊び回ることのできる空間として設計されています。このような配慮から、子どもたちは自然とともに成長し、豊かな感性を育むことができます。
園の設計において、土間や中庭は単なる移動空間ではなく、遊び場としても利用されるよう工夫されています。外とのつながりを持ちながら、遊び場としての役割を持つ土間空間は、子どもたちに寄り道ができる自由な環境を提供します。また、あそびのスポットも随所に設けられ、子どもたちが好奇心を持って探索し、遊ぶことができる工夫が施されています。
園の理念は、「のびのび、わくわく、すこやかに」。さまざまな体験や遊びを通じて、子どもたちに「人」や「もの」への興味を育むことを大切にしています。保護者や職員とともに、すべての子どもたちが健やかに成長するための環境づくりを推進しています。
遊びを通じた豊かな学び
「前宮そらまちこども園」は、キッズデザイン賞の目的である「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」ことに寄与する施設として、今後も注目される存在です。この園では、子どもたちが遊びを通じて学び、周囲の環境と積極的に関わることで、豊かな感性を育むことを重視しています。
キッズデザイン賞は、2007年に設立され、子どもたちに安全に快適に育つ環境を提供する製品や空間を広く社会に発信することを目的としています。特に、子ども用にデザインされたものだけでなく、大人向けの製品でも子育てに配慮されていれば評価の対象になります。
また、「キッズデザイン協議会」は、次世代を担う子どもたちの安全を確保するため、さまざまな企業や団体が協力して取り組むNPO法人です。これにより、より良い社会環境の創出を目指しています。
企業の取り組み
誕生から107年目を迎える株式会社ジャクエツは、「未来は、あそびの中に。」をスローガンに掲げ、幼児教育の教材や遊具の開発から、園舎の設計・施工まで幅広く手掛けています。近年では、美術館や公共施設、商業施設においても高品質な遊びの環境をデザインし、子どもたちの成長をサポートする価値あるプロジェクトを展開しています。
このように、「前宮そらまちこども園」は、子どもたちの未来を豊かにし、楽しい学びの場を提供することに力を注いでいます。