コロナ禍で危機を迎えるライブハウス支援プロジェクト始動の背景

ライブハウスの存続を支えるプロジェクトの取り組み

新型コロナウイルスの猛威が続く中、日本全国のライブハウスが存続の危機に立たされています。政府の外出自粛要請により、エンターテイメント業界全体が影響を受け、特にライブハウスは営業が行えない状態が続いています。これにより、多くのアーティストも活動を制約され、業界の未来が懸念されています。

そんな中、特に注目される取り組みが「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」です。このプロジェクトは、現在困窮しているライブハウスを支援することを目的として立ち上げられました。プロジェクトには約70組のアーティストが賛同し、無償で楽曲を提供しています。これによって、支援者が直接ライブハウスを支える仕組みが実現しました。

プロジェクトの背景と発足の経緯

プロジェクトの発起人である音楽バンド“toe”は、新型コロナウイルスの影響を受けたライブハウスの現状を受けて、音楽を通じて何かできることはないかと考えました。ライブハウス業界は店舗同士の連携が薄く、一緒に支援し合う仕組みがない中で、ECサイトの活用によって簡単に支援が行えるプラットフォームを作成しました。

参加アーティストは、未発表曲や新曲のデモ、ライブバージョンなど、多様な楽曲を無償提供することで、音楽ファンにも楽しんでもらえる内容になっています。支援者は特設サイトを通じて、応援したいライブハウスを選び、代金を支払うことでライブハウスへ直接支援することができます。

具体的な支援のフロー

特設サイト「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」では、全国の登録されたライブハウスが紹介されています。支援者は自分が応援したいライブハウスを選び、価格から支援金額を決定します。支援価格は500円から10,000円まで5種類用意されており、購入後は支援先のライブハウスから楽曲データが提供されます。これは支援の感謝を込めたもので、期間中に何度でも聴くことができます。

プロジェクトを支える音楽の力

音楽は人々をつなぐ力を持つとされており、今回のプロジェクトでもその力が発揮されています。発起人のtoeは、音楽が好きな人たちが集まってライブを楽しんでいた過去の価値を守るため、そしてこれからの未来を築くために、その手助けをしたいと思っています。彼らは、ライブハウスが消えてしまうことで失われてしまうものの大きさを痛感し、全国の音楽ファンにも同じ考えを共感してくれることを願っています。

このプロジェクトは2020年4月19日から支援を受け付け、6月末まで続く予定です。各アーティストの熱い思いと、確認しあった支援の輪が広がることを期待したいです。音楽を愛する皆さん、ぜひこの支援プロジェクトに参加し、ライブハウスの存続に貢献しましょう。

特設サイト「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」

Twitterアカウント