観客の応援が一目瞭然に!圧電組紐技術の試験イベント
2023年10月20日(日)、長崎市の「HAPPINESS ARENA」で、観客の熱気を可視化する注目の試験イベントが開催されます。このイベントは、関西大学の田實教授と帝人フロンティアが共同開発した圧電ウェアラブルセンサー「圧電組紐」を用いて行われます。
圧電組紐とは?
「圧電組紐」は、ポリ乳酸繊維を使った高分子圧電体に、導電繊維を組み合わせた新しいタイプのセンサーです。このセンサーは、動きの検知に特化しており、振動や圧力の変化を高精度で測定することができます。これまでの硬いセンサーに対し、柔軟で耐衝撃性があり、タオルや衣服に縫い込むことができる点が大きな特徴です。
イベントの内容
試験イベントは、プロサッカーチームのV・ファーレン長崎対ブラウブリッツ秋田戦に合わせて行われます。参加者100人に配布された応援タオルには「圧電組紐」が縫い込まれ、それを振ることで得られる動きの強さを測定し、リアルタイムでアニメーション表示します。
参加者は、得点時にタオルを振って応援し、その動きがどれほど強いかが競われます。また、専用アプリを使って、個々のタオルの動きの強さも測定し、ランキング形式で発表することで、盛り上げる要素が加えられる予定です。
過去のデモ試験の成功
この技術は、今年の7月に長崎市内で行われたパブリックビューイングイベントでもデモ試験が実施され、大変な反響を呼びました。観客の動きがスクリーンに映し出され、まさに「応援パワーが見える化」されることで、会場は盛り上がりました。
未来のスポーツ観戦スタイルに向けて
関西大学と帝人フロンティアは、今回の試験イベントを通して圧電組紐のさらなる技術開発を進めています。将来的には、このデータを音声や照明、スクリーンと連携させて、より臨場感のあるスポーツ観戦スタイルの構築を目指しています。
観客の応援がどのように可視化され、新たなスポーツ観戦の楽しさを提供してくれるのか、大いに期待されます。今後の展開から目が離せません!