アルテリア・ネットワークスが四国に光ネットワークを延伸し通信環境を強化

アルテリア・ネットワークスが四国へ光ネットワーク網を延伸

アルテリア・ネットワークス株式会社は、2025年度下期から四国に自社が保有する光ネットワーク網の拡張を開始することを発表しました。この新たな取り組みにより、アルテリアは国内の四大主要島すべてに光ネットワーク網を展開することとなります。特に、通信サービスの質向上を目指した専用線サービスの提供環境が大きく強化される見通しです。

光ネットワーク網の拡張詳細

この度の四国延伸は、瀬戸大橋を経由し、本州の光ネットワーク網と接続する形で進められます。これにより、株式会社STNetが運営するデータセンター「Powerico」との連携も実現し、四国エリアで需要の高い大容量通信が可能になります。アルテリアでは、最大100Gbpsの低遅延かつ高品質な専用線サービス「ダイナイーサ」を提供し、顧客満足度の向上を図ります。

全国各地に広がる光ネットワーク網を活用することで、四国から東京・大阪そして国内外へも効率的に、かつ高品質なネットワーク接続を実現します。これにより顧客のニーズに応えるとともに、地域経済の発展にも寄与できると考えています。

四国エリアの重要性と未来

四国エリアにおける光ネットワーク網の延伸には特に注目が集まっています。香川県は災害リスクを低減できる立地として、データセンターの誘致に力を入れており、既にPC・AI・クラウドサービスの拠点として注目を浴びています。実際、STNetが高松市に設置した西日本最大級のデータセンター「Powerico」は、最上位レベルのティア４に適合しており、多数の事業者から信頼を集めています。さらに、株式会社ハイレゾによるAI開発用GPU専用データセンターの設置プロジェクトも進んでおり、通信需要の市場規模は今後ますます拡大していく見込みです。

このような活発な通信需要に応じる形で、アルテリアは四国エリアの専用線需要を踏まえ、サービスの強化に取り組んでいます。今後も、アルテリアは地方の通信事業者との連携を深めることで、ネットワークインフラビジネスのさらなる発展に寄与していく考えです。

ビジネスパートナーとしての期待

今回の取り組みに対して、ビジネスパートナーであるSTNetや四国旅客鉄道株式会社からも期待の声が寄せられています。STNet取締役社長小林功氏は、パワリコの強固なセキュリティと運用保守技術により、地域社会の発展に寄与することを希望されています。また、四国旅客鉄道株式会社の谷芳彦部長は、本州と四国を繋ぐ光ファイバーの重要性を強調し、アルテリアとの連携を通じて高速通信の質をさらに向上させる考えを示しました。

JR西日本の代表取締役社長澤井圭司郎氏も今回のプロジェクトを通じて、四国エリアのネットワークインフラ全体のプレゼンスを向上させる出来事であると位置付けています。