69歳の北村氏が実現した業務の自動化
進栄化工株式会社は、大阪市鶴見区に位置する特殊印刷の企業として知られていますが、最近、その中で特筆すべき成果が得られました。69歳の北村氏が、プログラミング未経験ながらAIを活用し、月80時間の業務削減を実現しました。これは、従来のFAXを用いた発注業務の自動化によるもので、年齢や経験に関係なく、正しい支援があれば誰でも変革を成し遂げられることを示す重要な実例となっています。
進栄化工株式会社の業務概要
進栄化工は、大阪市鶴見区に本社を置き、特殊印刷や材料販売を手掛ける企業です。シルクスクリーンやオフセット印刷を行い、高度な設備を備えています。その中には、西日本最大級のプロッター機やクリーンルームなどが含まれ、オペレーションの効率化や品質向上に取り組んでいます。「進化して栄える」を理念に掲げ、常に時代の変化に対応する姿勢が評判です。
プロジェクトのスタート
北村氏が進栄化工に入社したのは、彼の実績に基づくものでした。入社1年目に紙書類をスプレッドシートに移行し、大幅な残業削減を成し遂げたことで、その能力が評価されました。彼は、業務の中核であるFAX発注の煩雑さに気づき、これを自動化するプロジェクトに乗り出しました。毎日スタッフがFAX機へ出向き、1件ずつ手作業で送信するという効率の悪い業務が続いており、それが月間約80時間の無駄な時間となっていたのです。
手探りの開発プロセス
北村氏は、プログラミングの経験が全くない状態から、生成AIを対話の相手として利用しつつ、自力でシステムを構築しました。彼は、GoogleスプレッドシートとGAS(Google Apps Script)を使用し、注文データの入力からE-FAXによる自動送信まで一貫した処理システムを約2ヶ月で完成させました。製作したコードの行数は700〜800行に及び、最大11段階のまとめ送信も可能です。
途中、AIとのやり取りが複雑になるという問題に直面し、3回もトラブルが発生しました。それでも北村氏は諦めず、ゼロからやり直しを繰り返し、最終的には成功を収めました。
驚くべき成果
自動化プロジェクトの結果、進栄化工では以下のような成果を達成しました:
- - 月間業務削減時間:約80時間
- - 稼働以降の処理件数:約1,600件(50日間で)
- - エラー件数:0件
- - 追加開発:受注管理や多段階承認、在庫管理、自動メールなど60〜70ファイルの改良。
このプロジェクトにより、FAX機の前で作業するスタッフはゼロとなり、社内では「AIをぜひ使ってみたい」という意欲が広がっています。若手社員がAIの活用を始めるなど、組織全体の文化が変化しています。
経営陣のコメント
竹内代表取締役は、「北村を採用したのは、彼の『まずやってみる』という姿勢に魅力を感じたからです。プログラミング経験がなくても1件の成果を上げられた例は、他の中小企業でも可能だと信じています。このようなDXのノウハウを基に、顧客への支援のビジネス展開も視野に入れています。」とコメント。
一方、TricoLogicの副代表・石丸氏は、「『AIを使いこなす人・組織をつくる』という理念の下、中小企業向けの支援に尽力しています。我々の取り組みが示す通り、年齢やIT経験に関わらず、正しい支援と本人の意識があれば、誰でも現場を改善することが可能であると証明できたのは大きな一歩です。」とその意義を強調しています。
会社概要
進栄化工株式会社
所在地:大阪市鶴見区今津南2丁目3番27号
事業内容:特殊印刷、特殊加工、材料販売
URL:
進栄化工公式サイト
株式会社TricoLogic
所在地:大阪市北区天神橋7丁目12番6号
代表者:西尾彰将
設立:2019年8月
事業内容:AIソリューション開発、学習塾「ミライ式」の運営
URL:
TricoLogic公式サイト
お問い合わせ先
株式会社TricoLogic
E-mail:
[email protected]