豊後高田と美浜、全国高校生マイプロジェクトアワードで健闘
全国高校生マイプロジェクトアワードの全国Summitが、3月末に開催されました。このイベントには全国から3250のプロジェクトがエントリーし、最終的に48プロジェクトだけが出場を許されるという狭き門を通過したのは、豊後高田の「ジビエレザーを相棒にプロジェクト」と美浜の「おかえり美浜プロジェクト」の2つのチームでした。その通過率は約1.5%という驚異的な数値であり、両チームの健闘が際立ちました。
プロジェクトの伴走支援を行ったのは、豊後高田市の学びの場「うみね」と美浜町の「学びコミュニティ Kai」という公設塾です。これらの取り組みは、株式会社FoundingBaseによる全国的な教育支援プロジェクト「アクセル」の一環として行われました。このプロジェクトは生徒たちが自立して地域課題に取り組む機会を提供し、今後もその活動を拡大する予定です。
ジビエレザーを相棒にプロジェクト
豊後高田市の「ジビエレザーを相棒にプロジェクト」では、3人の生徒が農作物への被害をもたらす野生動物に着目しました。駆除された野生動物が廃棄される問題を知った彼らは、地元のかばん屋と協力し、野生動物の皮を使用した名刺入れを製作しました。このプロジェクトを通して、地域の課題に関心を持ち、意見を交流できるようになったと報告しています。
おかえり美浜プロジェクト
一方で、美浜町の「おかえり美浜プロジェクト」は、高校生が町外の学校へ進学することによって地域への関わりが薄れる現状を打破することを目指しています。このプロジェクトでは高校生が地域イベントに参加し、自らの未来を描く機会を作っています。Participation in events and leadership roles encourages students to think deeply about their commitment to their hometown, holding events like the MIHAMA高校生サミット and creating spaces for active involvement and self-realization.
アクセルと今後の方向性
FoundingBaseのプロジェクト「アクセル」は、全国における約10の拠点からなる支援システムです。これまで各地域で各自のプロジェクトに取り組んできた生徒たちが、次年度からは「マイプロを科学する」というテーマで、オンラインでつながり、知識と経験を共有し合います。このようにして、生徒たちが共に成長できる環境を整えていく方針です。
今後は、全国高校生マイプロジェクトアワードのみならず、小中学生のためのコンテストにも対象を広げて、より多くの学びの場を提供することを考えています。これらの活動を通じて「自ら考え、行動し、未来を創る人を育てる」「地域の教育システムを共創する」というビジョンを実現していく所存です。
施設情報
高田高校生のための学びの21世紀塾「うみね」
場所:豊後高田市中央公民館、豊後高田市教育会館
営業時間:17時20分~21時(土日祝日休み)
電話番号:050-5482-3338
アクセス:
豊後高田市の公式サイト
学びコミュニティ Kai
場所:美浜未来想作所まほら(5/8〜)
活動時間:火〜金:17時〜21時、土曜:10時〜19時(定休日:日・月)
電話番号:050-5482-3342
アクセス:
美浜町の公式サイト
今回の全国高校生マイプロジェクトアワードへの参加は、地域の課題へアプローチする試みとして大きな意義を持っています。今後もこれらの取り組みから、多くの高校生が刺激を受け、自身と地域の未来に向けた挑戦を続けていくことを期待しています。