ラサーナが実現した毛髪強度の革新
海藻コスメブランド「ラサーナ」を展開する株式会社ヤマサキが、この度、毛髪の内部におけるシスチン結合の再架橋に成功したことを発表しました。この技術的成果は、ダメージを受けた毛髪が健康毛と同等の強度を取り戻すことができる新たな可能性を示しています。2025年12月8日から10日にかけてパシフィコ横浜ノースで開催された「第3回化粧品技術者会学術大会」において、この実証が行われました。
ヤマサキの歴史と革新
「ラサーナ」の誕生は1979年。以来、株式会社ヤマサキは「自然の恵み」と「科学の力」を融合させ、毛髪の美しさと強さを追求してきました。商品開発には、髪の強度や櫛通り、キューティクルの状態を多角的に評価するアプローチを採用。今回の成果は、パーマや紫外線によって切断されがちなシスチン結合の補修に対する長年の研究の成果として位置づけられます。
シスチン結合の再架橋技術
従来は「修復が困難」とされていた毛髪内のシスチン結合のダメージ。しかし、新たな研究により、架橋剤「ジマレイン酸プロピレンジアンモニウム」が毛髪内部に浸透し、切断されたシスチン結合を再結合することが可能であることが明らかになりました。この成分は、毛髪内部にしっかりと留まり、一般的な界面活性剤での洗浄後も影響を受けないことが確認されています。
ラサーナの研究チームとクローダジャパン株式会社は、パーマ処理や紫外線照射、還元処理の影響により低下した毛髪強度が、この架橋剤によって改善されることを実証しました。この画期的な技術は、髪の健康を守るための重要なステップとなります。
今後の展望
ラサーナは、自然と科学の融合を大切にしたヘアケアの探求を続けています。髪の悩みに寄り添い、すべての女性が自分の髪に自信を持てるような商品開発を目指す大きな意義があります。特に、パーマや紫外線などのダメージを受けた髪の強度向上は、さらなる商品の展開につながる可能性があります。
「今の自分も未来の自分も好きになれる」ことを理念に、ラサーナは今後も製品開発に注力し続けることでしょう。
ラサーナの魅力
ラサーナは広島県で誕生した化粧品メーカーであり、「洗い流さないトリートメント」のパイオニアとしての地位を確立しています。1998年に発売された「ラサーナ 海藻 ヘア エッセンス」は、補修力と使いやすさが評価され、累計販売本数は2500万本を超えています。この支持を受けて、ラサーナは今後も顧客に寄り添い、長きにわたる信頼を築いていくことでしょう。