増え続ける新しいハラスメント「人名型ハラスメント」とは?
新時代のハラスメントとは?
近年、職場や日常生活の中で「人名型ハラスメント」という新たなタイプのハラスメントが増えていることが、一般社団法人クレア人財育英協会の調査によって明らかになりました。特に、この「人名型ハラスメント」は、特定の名前を持たせることでユーザー間に共通の言語として浸透しつつあります。ここではその内容を詳しく紹介していきます。
新しいハラスメントの登場
現在、特に若年層の間で広がりを見せている「ウエハラ」、「エビハラ」、「タメハラ」といった言葉は、従来のハラスメントと異なり、より表現しやすく、認識しやすい特徴を持っています。このような「名前っぽい」語が浸透することで、ハラスメントの感覚が明確になり、対処が容易になる一方で、言葉の背後には新しいコミュニケーション文化が育まれつつあります。
具体例をみる
「ウエハラ」の場合は、専門知識や経験を持った人が「親切」を装って無意識に上下関係を強要するような行動を指し、例えば「俺も通ってきた道だから」などと言うことで、若者に圧力をかけます。
一方「エビハラ」は、感情や違和感に対して論理で圧迫してくるタイプで、「その発言、データある?」と、証拠を求めるような内容が特徴となります。また「タメハラ」は、関係性無視で無理にフレンドリーになることが問題視されており、「もっとタメ語で話そ?」というように距離を無理に詰めようとする行動です。
これらは全て、人名のように使うことで、ハラスメントと感じにくくなる効果があるといわれています。
コミュニケーション文化の変化
こうした新しい表現方法の普及は、単なる言葉遊びではありません。「言いにくい違和感を名付けることで、相手との関係性を保ちながら表現できる」という新たな試みとして捉えられています。このような言葉が広がることで、ハラスメントの問題を軽減し、よりオープンにコミュニケーションを行える環境が整いつつあるのです。
ハラスメント対策の取り組み
一般社団法人クレア人財育英協会では、このような新たなハラスメントに対して、「雇用クリーンプランナー」と呼ばれる資格を設け、ハラスメントの基礎知識はもちろん、人間関係の中での違和感を捉える能力を育成しています。この資格プログラムは全てオンラインで受講可能で、既に500名以上が修了しており、現場での調査や相談において活躍しています。
このように「人名型ハラスメント」の概念は新しい対話の扉を開きつつあり、今後の職場環境改善やコミュニケーションの質向上に寄与することが期待されています。
詳しくは、クレア人財育英協会の公式サイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
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株式会社SA
- 住所
- 東京都千代田区紀尾井町3-12紀尾井町ビル6F
- 電話番号
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03-6265-6838