腰痛軽減と作業効率向上に貢献するアシストスーツ
2023年10月21日、株式会社イノフィスから新たなアシストスーツが登場しました。東京理科大学発のスタートアップであるイノフィスは、「生涯にわたり自立した生活を実現する」という理念を掲げ、少子高齢化が進む日本から世界へ向けて、必要とされる製品を提供しています。今回発表されたのは、コストパフォーマンスが抜群の「マッスルスーツ Soft-Power EASY-LIFT」と、高所作業向けの「マッスルスーツ HARNESS PLUS」の2モデルです。
新製品の特長
マッスルスーツ Soft-Power EASY-LIFT
このエントリーモデルは、農業や介護、運送業に従事する人々向けに設計されており、腰部の負担を約33%軽減します。重量はわずか310gと軽量で、装着が簡単なため、使い勝手にも優れています。普段から腰に負担を感じている方々にとって、経済的に導入しやすい価格設定である22,000円(税込)は大きな魅力です。農作業の現場では、高齢化が進んでいることもあり、身体的負担を軽減するための工夫は必要不可欠です。
このマッスルスーツは、家庭用の洗濯機で洗えるため後のメンテナンスも楽で、何よりも使用時の動き方を妨げません。「農作業を続けていくための助けになる」と評価されています。
マッスルスーツ HARNESS PLUS
このモデルは、特に高所作業にフォーカスしたアシストスーツです。フルハーネス安全帯に取り付けて使用することで、建設業における腰の負担を軽減します。こちらの製品は、藤井電工株式会社と協力して開発され、同社製フルハーネスに適合した安全性を確保しています。体重210gの軽量設計であるため、長時間の作業でも疲れにくいのが大きなメリットです。
この製品は、高所作業において問題となる身体的負担や心理的ストレスを軽減することを目的としており、実際に現場で働く方々に歓迎されることでしょう。
さらなる普及と製品展開
イノフィスは2014年に腰補助用マッスルスーツの製造販売を始め、以来その哲学をもとにさまざまな製品を世に送り出してきました。現在では、ここまでに8種類のモデルが展開されており、現場のニーズに合わせた提案が行われています。新たに加わった2モデルも、特に小規模事業者や個人にとって、導入のハードルを下げる役割を果たすことでしょう。
このように、イノフィスはシンプルでありながら充実した機能を持つ製品を提供し続けることで、体にやさしく、かつ作業がしやすい環境を提供する会社として、業界やユーザーの期待に応えていくことが期待されています。