Micoとアグレックス、AIコールによる保全モデルの実証実験
株式会社Micoと株式会社アグレックスは、はなさく生命保険株式会社の保全業務において、AIコール「Mico Voice AI」を活用した実証実験(PoC)を行いました。今回の取り組みは、保険業界におけるデジタル化の流れの中で、契約者サポートの強化を目指すものであり、両社の知見と技術を融合させた新たなモデルの構築が目的です。
1. 実施背景
近年、インターネットやアプリを通じた保険への加入が増えた一方で、契約後のフォローが疎かになるケースが多く見受けられます。特に、保険料が未収となり契約が失効することは、顧客にとって大きな損失となり得ます。このような課題を抱えるはなさく生命に対し、Micoとアグレックスはデジタルと人間の力を合わせることで、より良い顧客体験を提供するための実証実験を推進しました。
2. 実証実験の概要
本実験では、Micoが提供する「Mico Voice AI」とアグレックスのコンタクトセンター運営のノウハウを統合し、新たな保全モデルを創出しました。主な成果として、接続顧客の約95%に対して要件を伝えることが可能となり、ダイレクト契約による失効率は約5%改善されました。また、投資対効果(ROI)は3000%に達する見込みであり、事業インパクトは投資額の約30倍に相当します。
3. AIコールによる顧客接点の強化
AIコール「Mico Voice AI」を導入したことで、従来の郵便やSMSでは確認が困難だった要件の伝達が可能となりました。AIコールの接続率は約40%を記録し、応答した顧客の94%に対して要件を正確に伝えています。これにより、顧客とのコミュニケーションが双方向になり、よりきめ細やかなサポートが実現しました。
4. マルチタッチ施策の採用
AIコールで接続できなかった顧客には、SMSを活用したマルチタッチ施策が行われました。この手法により、顧客に対するフォローも強化され、音声連絡とSMSの組み合わせによって高い効果が得られています。
5. 今後の展望
Micoとアグレックスは、今回の実施を踏まえ、AI技術に基づく保全モデルを金融業界のみならず、さまざまな業界へと展開していく方針です。この取り組みは、顧客接点の強化や人手不足の解消に寄与し、企業成長に向けた新たな道を切り開くことでしょう。両社は、顧客サービスの品質向上と業務効率化を目指し、引き続き協力していきます。
6. 結論
Micoとアグレックスの取り組みは、保険業界の新たなスタンダードを築く基盤となるものです。AIコールと人的サポートのハイブリッドアプローチにより、顧客との信頼関係を育むことが期待されています。今後もこのプロジェクトから得られる知見をもとにさらなるサービスの向上が図られることでしょう。