東京外国語大学が米国留学生に向けた日本語オンライン講座を開始

東京外国語大学の新たな取り組み

2025年5月22日、米国国土安全保障省は留学生受け入れに関する新たな措置を発表しました。これを受け、東京外国語大学（以下、東外大）は、留学生や研究者の学びや研究が継続できる環境を整備するための支援措置を発表しました。日本国内の大学と連携し、米国の大学での学業が難しくなった留学生を受け入れるため、特別にオンラインの日本語教育プログラムを提供することが決定されました。

目的と背景

この取り組みの背景には、国際的な学術交流の重要性と、意欲ある若者たちが持つ学びの機会を保証する必要性があります。「オールジャパン」の精神に基づき、留学生や研究者のいる地域に日本語教育のサポートを行うことで、彼らの学業、研究環境を守っていく考えです。

支援内容について

東京外国語大学は、日本の大学や大学院に進学を希望する留学生のために、「日本の大学・大学院で学ぶ人のための日本語準備講座」を無償で提供します。この講座は、受講生のレベルや学習スタイルに応じて、週2回の講師によるオンラインレッスンなど、効果的な学習方法が色々用意されています。受講者は、会話中心の「ライブ型コース」または、自己学習が可能な「オンデマンド型コース」を選択することができます。

このような講座を通じて、来日前や来日後に受け入れる学生たちに必要な日本語教育を行うことで、彼らの学びを支援するだけでなく、受け入れを予定している大学にとっても大きなサポートとなります。

オンデマンド教材の概要

япон語教育の質を高めるため、オンライン講座ではオンデマンド教材も活用されています。これにより、受講者は自分のペースで学習を進めることができ、効率的なスキル向上が期待されます。教材内容は多岐にわたり、日本文化、社会、日常会話など、実用的な分野が網羅されています。

東京外国語大学の実績

東外大は、創立から150年を迎える伝統的な大学であり、国際的な学問研究と学術交流のハブとして重要な役割を果たしてきました。この数年で、特にコロナ禍においてはオンライン講座を拡充し、多数の留学生への日本語教育に貢献してきた実績があります。

多くの学習者が自律的に学びを進められるように設計された教材により、受講生は様々な役割を果たしながら日本語能力を向上させています。日本の言語や文化を学ぶことは、国際理解や他国への留学に不可欠な要素であり、その根本を支える教育を行い続ける重要性があります。